●やりたいのは情報をキーにしたコンサルティング。難しそうな仕事も尻込みしないこと
●将来に備えて会社をつくる
「ヌーズ・ヌー」。一風変わったこの社名は「新しい私」という意味をこめて、フランス語をちょっと語呂よくアレンジした井上さんの苦心作。今のところは1人だが、ゆくゆくは2〜3人のシステム・コンサルティング会社にしていこうと、今年2月に設立した。都内の2LDKのマンションの1室を事務所にして、ここにパソコンを2台置き、週末や日曜にはこれで原稿を書いたり、データベースをのぞいたり。平日は、フリーのSEとして、仕事先の商社に通い、プロジェクトの1員となって、パソコン用の販売管理システムづくりに精を出している。 井上さんが目指すシステム・コンサルタントは、経営に結び付いた情報システムを企業のトップに提供していく仕事だ。これまでに経営コンサルティング会社とソフトウェア会社でキャリアを積んできた井上さんには、そのための下地はもう出来上がっているが、様々な業種の経営者を相手に効果的な情報システムを提供するからには、さらに広い知識と経験が必要だ。井上さんにとって今は、本格的なシステム・コンサルタントになるための修行期間でもある。 ●中小企業診断士ネットワーク いろいろな会合に出たり、メディアを通しての情報収集・情報交換も、井上さんにとってはキャリアアップのための重要な手段である。 「異業種交流会や勉強会に積極的に顔を出して、ネットワークを広げるように努めています」という井上さんのネットワークづくりに大いに役立っているのは、4年前にとった中小企業診断士の資格だ。これは、様々な業種の中小企業経営の問題点を指摘し、改善案を提供して指導していく経営の専門家に与えられる資格である。 診断士たちの組合組織である(社)中小企業診断協会を中心にしたネットワークを通して、井上さんはこれまでに経営関係の本の共同執筆、講演会や学校の講師、通信教育の添削や、今やっている販売管理システムの開発などの仕事を受けてきた。井上さん自身の会社設立もネットワークの人たちに負うところが大きい。 「以前勤めていた会社の名刺に『中小企業診断士』という文字を書き入れたのですが、社名よりもそちらのほうを注目してくださって、個人でビジネスをつかんでいくのにすごく有利でした。」 井上さんはこの資格のほかにすでに、簿記、販売士、情報処理2種の資格をもっている。これからは、システム監査、情報処理特種の資格をとるつもりだ。 「どの資格も、これがないとシステム・コンサルタントになれないというものではありませんが、あれば信頼性も高まって、有利であることは間違いありません」と話す意欲的な井上さんでした。 ▲TOP |