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サーバのハウジングだ!
1999.10.23 井上きよみ

今までのリレーコラムは、仕事の直結したことはほとんど書いていなかったので、たまには、仕事に限りなく近いことも書いてみようと思う。「オフィス便り」の「今月の仕事中」で「会員制ポータルサイトシステム構築」をやっていると書いたが、初期開発も大詰めを迎え、昨日、やっと、そのサーバを当社からハウジング先に移行することになした。

●サーバのハウジングサービスって

レンタルサーバがプロバイダ側で設備を含めてすべて用意してくれるのに対し、ハウジングは、自前でサーバや機器類を用意し、それをプロバイダ内に置かせてもらうというもの。自社で太い回線を引くよりも、安くて広帯域(速い回線)を利用でき、回線の管理等もしてくれるというので、大企業を中心として、その利用が進んでいる。


シスコルータを設定する石田氏

ルータの設定を確認するため私も協力

●さあ、ハウジングだ!

前夜、やっと注文のルータが届いたので、プロバイダから渡された情報を元にスタッフの石田氏が設定をした。設定用のパソコンに加え、確認にはネットワークの内側・外側を擬似的に作るため、さらに2台Cが必要。ノートパソコン3台ををひざの上や机に置き、最終チェックが完了。半分眠りながら仕事をしていたような私。

朝になり、取引先のO氏などがやって来た。予約しておいたワゴンタクシーに機器を詰め込み、いざ出発。


台車でサーバルームの奥へ。右手前はSun Enterprise Serverだ

都内某所のハウジング先に着き、受付で手続きを済ませ、台車を借り、いよいよサーバルームへ。入っていくと、SunのEnterprise Server等がどど〜んとあり、さすが、あるところにはあるもんだなあ、と変に感心しながら、目指すラックに向かった。

指定されたラックに着き、まずはどのようにラックに入れるかを考える。タワー型のサーバなので、今一つラックへの配置効率は良くない。それでも何とか収めた。

設定や配線をを進めているうち、「クロスケーブル(10BASE-T)がない」とO氏が言い出した。確かに持ってきたのはストレートケーブルのみだ。クロスの必要性って、と思いつつも、時間がないので、私がストレートケーブルをクロスケーブルに作り変え始めた。そういう道具はすべて準備して持って来たが、私は不器用だ。「作ることはできるが、その品質は保証しないよ。」という言葉におののいたK氏、受付に尋ねると、ケーブルは貸してくれるとのこと。そちらのケーブルを使うことになり一件落着。


ラックに収めた機器の配線をするO氏

奥のほうで扉の開いているのがレンタルしたラック。機械のロッカールームという感じ。奥がサーバを設定するO氏で、手前がクロスケーブルを作る私

とりあえず順調に作業は進み、あとは開通を待つのみ。

ちょっと暇になったので、他のところがどんな機器を置いているかを見てまわった。Sun、HP、・・・おお、やはりいいのを置いている。それに比べ私たちは、「・・・」。とも思ったが、さらに見てまわると、サーバ機ではない、普通のPCにしていることろも結構ある。「おお、ここには勝ったあ!」を内心ちょっとだけ安心する。(でも、一体、何に勝っているというんだ。浅はかな考えとしかいいようがない。) それから切実に思ったのは、やはりハウジングの場合は、ラックマウント型にすべきだと。空間の使用効率がいいので、「いかにも」って感じでいい。

●開通しないぞ!

開通時間がやってきた。私は、その時間になるとプロバイダの技術者の方がやって来るものとばかり思っていたのだが、そうではないらしい。単にセンター側で設定を変えるだけのようだ。 すでに設定は済んでいたので、つながるかどうかの確認だけだ。そのつもりが、なぜかつながらない。ルータにも何らかの異常を示すランプが点灯している。どこがおかしいのか? この原因がつまめないと泥沼にハマる。 担当技術者の方に電話をかけると共に、某お世話になっている会社の技術者にいきなり「HELP」の電話をして、教えてもらったり、と。 が、それでも通じない。メンバーに焦りが見えた。

が、2時間後、解決した。事前にもらっていた設定要件と実際の接続で使うものとの一部に食い違いのあったのが原因だった。とにもかくにも、無事、開通。パチパチ。

●わかっちゃいるけどオフィスに戻って、確認だ

オフィスに戻った頃は、完全に日も沈んでいた。さっそく、ここからサーバが認識できるかを確認。当たり前だけど、つながるとうれしい。関連メンバーのメーリングリストにもそれを伝えた。

が、喜んだのもつかの間。IPアドレスが変わることにより、プログラムによってはうまく動作しないものも。ああ、来週からはバグ潰しだなあ。(もっとも私はバグ出し担当で、バグ潰しは他のスタッフがやるのだけど、ね。)

●もうすぐオープン!

そんなわけで、来月にはこのWebサイトがオープン。そのときはみんなにも知らせるからね。

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RIPのような女
1999.10.18 井上きよみ

●失意の中で言われた言葉

  「お前はRIPのような女だ!」

あれは忘れもしない10月8日金曜日、後悔と悲しみに沈む私に向かって、スタッフの石田氏が言った。
「RIP」(リップと読む)とは、もちろん唇のことではない。ルーティングプロトコルの一つであるRIPを指している。

●話せば長い後悔物語

まだ体調の回復が芳しくなかった私は、仕事の途中、医者の診察を受けに行った。その後、仕事先の某ビルに向かった。天気もよく暖かかったので、スクータに乗って出かけた。そのビル近くの歩道にスクータを止め、ビルに入り、エレベータに乗り、目指す階に着いた。 と、その時、何かが少ないような気がして手元を見た。その手には、仕事用の大きめの鞄こそ持っていたものの、財布の入ったポーチがない! ない! ない! ない! 慌てて私は再びスクータまで戻った。スクータの前籠に鞄もポーチも入れて来たからだ。が、すでにそこにポーチはなかった。戻って来るまでの間、約5分。たった5分の間にポーチは消えていた。念のため、周りを探し、もしや、もともと持ってきてなかったのでは、という淡い期待を抱き、引き帰してオフィスと自宅も探した。 でも、やはりどこにもなかった。

連休前であったこと、さらに連休明けに出張があるため、その出張費分のお金も入っていたので、私としてはめったに持ち歩かない大金(少なくとも7万円はあったはず)と、数枚のクレジットカード、銀行のキャッシュカード、運転免許証と、財布のあるそのポーチには私の財産一式(?)が詰め込まれていたのだった。

警察に盗難届けを出し、銀行やカード会社にも連絡し、カードを止めてもらった。 金曜の夕方、すでにお金を引き出す術も失い、無一文状態となってしまった。ああ、情けない。後悔先たたずだ。

バカにされ、怒られるのは解りつつも、意を決して、そこから近い場所で仕事をしている石田氏を尋ね、当面のお金を借りることにした。

そして、冒頭の言葉となる。

●ルーティングプロトコルRIP

石田氏は、その日もシスコルータの講師を終えたばかりだった。

データ通信を行うためには、ネットワーク上に送り出すパケットの経路を決めるのだが、それをルーティングと言い、それを行うプロトコルがルーティングプロトコルである。それには何種類かがあるが、RIPは1988年に標準化された比較的古くからあるプロトコルだ。それより後に開発されたOSFP等と比べれば、その原理は簡単だ。

RIPのメトリックは距離(ホップ数)のみ。ホップ数とはルータをいくつ越えていくかということで、相手先までに複数の経路がある場合、つねにホップ数の少ない方を選択する。実際、ネットワークはホップ数よりも、ネットワークの状態の方がよっほど影響を与える。 例えば来るまでどこかに出かけるとき、距離は短くても渋滞していたら到着は遅くなる。遠回りをしても空いた道を行く方が早いし、快適だ。ルーティングでも全く同じことが言えるのだが、いかんせん、RIPには距離のみを判断する機能しかない。後は何も判断できない。

●なぜ、私がRIPか?

私のミスは、大きな鞄の方に気を取られ、小さなポーチを忘れたことだ。でも、大きな鞄の中は仕事道具とは言え、その日に限れば、どうでもいいようなもの、つまり、なくしたって再度プリントアウトすればいいようなものと、若干のステーショナリが入っていたに過ぎなかった。 しかし、小さいけどもポーチの方には、無くすと本当に困ってしまうようなものばかり、それも金銭的価値という意味でも、小さい方にはギュッと詰まっていたのだ。

それを、石田氏が例えた。「大きさだけに目を奪われて、本当に価値のある方がどちらかを判断していないのって、まさにRIPみたいなもんだ。」と。 そう言われて、まさしくそのとおりだったので、私は返す言葉も失った。

●PS.

その日からずいぶん経ちますが、ポーチは未だ見つかりません。困り果てたものの、それで命を落としたわけでも怪我をしたわけでも、生活ができなくなったわけでもないので、今回のことは「小さな嵐が通り過ぎた」ときれいさっぱり諦めることにします。今後、こんな目に遭わないよう気をつけるのはもちろんですが。

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フロッピーのフォーマットにも注意が必要だった
1999.10.16 伊東美和(学生アルバイト)

●2週間後の文化祭までに仕上げないといけないホームページ

サークルで、HTML&JavaScriptを使ったホームページを作っている。11月のプレゼンテーションに向けて、こつこつとアニメーションにする画像を作っていた。

ところが、10月30・31に文化祭があり、このサークルの活動を見てもらうために、急きょ、スピードを早めることになった。そのうえ、作ったページを解説したページを作らなければならなくなってしまったのだった。学校だけで画像を作っていたのでは間に合わない。「家のMacで作ったgifやjpeg画像は、学校で読み込める」。と、聞いたので、 そこで、家から作った画像をフロッピーに入れて持っていった。

●フォーマットの違いでデータが読み込めなかった

学校のコンピューターにフロッピーを入れた・・・が、読み込んでくれない。サークルのチャットで、先輩に質問したら、Macのフォーマットだったら無理。MS-DOSのフォーマットじゃないと。と、言われた。私は、はっとした。入れたフロッピーは、まさにMacフォーマットのフロッピーだったのだ。高校の時は、家も学校もMacだったので、フォーマットに注意する必要はなかった。でも、大学は、Macではないので、そこも注意が必要だった。

家に帰って、友達に言われた通り、フロッピーをMS-DOSのフォーマットにして、学校に持っていった。今度は、ちゃんと読み込めた。マウスが、ボタンになっている画像の上に行くと、画像が変わるボタンができあがった。

 

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インターネット電子レンジ、初体験
1999.10.5 井上きよみ

●ついに出た、噂のレンジ

シャープの6月の発表がマスコミを賑わして以来、ついに9月下旬に、噂のインターネット電子レンジが発売された。「インターネット電子レンジ」はあくまで俗称であって、当のシャープは「献立アドバイス液晶レンジ」と言っている。

まあ、それでも愛称は「インターネット DE これつくろ!」ということで、大々的に「インターネット」要素をアピールしてはいたけど。

インターネット電子レンジするにはこれだけ必要(デモ現場にて)
インターネット電子レンジするにはこれだけ必要(デモ現場にて)

●都内某大型家電店でのデモンストレーション

発売されて最初の土曜日の9/25。たまたま訪れた家電店で、この電子レンジが売られていた。土曜日ということもあってか、マネキンさん(販売促進のデモをするお姉さんのことで)が2人も。

彼女たちが暇そうにしていたこともあって、興味深々の私は、いろいろとレンジをいじらせてもらった。インターネットへはPHSからのダイヤルアップでつながるもよう。

●図体は結構デカい

第一印象は、かなり大きめだということ。中は2段になっているので、そういう面ではファミリー向けかな。

さらに、液晶パネルが右側についているので、横幅もとってしまう。

このあたり、例えばナショナルなんかは、中のスペースは大きくしても全体的なサイズはできる限りコンパクトにするよう、ドアの下に操作部分を配置し、液晶なんかはもっての外って感じだから、対照的だ。そもそも開発コンセプトが根本的に違うわけで、消費者としてはサイズをとるか、見易さをとるか、自分の好みということになる。

●献立アドバイス

このレンジの「売り」は、材料から献立を考えられるというところ。普通はメニューがあって、それに必要な材料をそろえるのだが、発想を変えて、今ある材料をいかに有効に使うかということだ。

じゃがいも、たまねぎといった、冷蔵庫などにいかにも余ってそうな材料の代表的なものが表示されるので、使いたい材料をまずは選択。その後は、画面に沿ってメニューを決定。そして必要なものを整えてレンジに入れ、ボタンを押せば、調理できる。加熱時間や方法はいちいち設定する必要はなく、レンジ側に記憶されていて自動的に設定される。

本のレシピを見ながら作るか、レンジの液晶パネルを見るかの違いこそあれ、どれほど、この部分にメリットを見出せるかは「う〜ん」といったところ。

インターネットからレシピをダウンロード中
インターネットからレシピをダウンロード中

●インターネットからレシピをもらうのはちょっと複雑

インターネットからレシピをもらうには2段階の作業が必要。まずは、パソコンをインターネットに接続し、シャープのレシピページからデータを、パソコンに接続した別売の「お料理情報ボックス」にダウンロード。そして、今度は「お料理情報ボックス」を電子レンジにつなぎ、レンジの「インターネットクッキングボタン」を押し、その情報をレンジ内に取り込む、というもの。

結構面倒。どう考えてもウラカジ(裏家事)には向いてないなあ、というのが感想。

これだけのために、パソコンを起動し電話料金まで払うということで、横着な私はパスしそう。さらに別売のボックスを、パソコンからレンジのあるところに持ってきて、やっとデータを取り込めるということで、まさに二重苦。 確かに話題性はあるけど、実用性という面ではねえ・・・・・・。

●購入の決め手は、やっぱり基本機能?

ということで、インターネットとの接続を目的に、このレンジの購入を決める人は少なそう。あくまで「レンジがほしい」という目的があって、そして調理スペースの広さとか、せいぜいパネルの見易さとかいう面で、自分の欲するものと合致すれば購入が決まりそう。

マネキンさんに聞いたところ、やはりそのようで、今のところ、「お料理情報ボックス」は付けずにレンジ単体で何台か売れた、とのこと。

今後の売れ行きが楽しみなところ。 やっぱり、何もしないで、レシピが勝手に降ってくればなあ。

■関連サイト

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