| |
|
|
2000.12.27 磯野康孝
|
|
11月の「トピック考察」で「本当にリナックスは身近になるのか」というコラムを書いた。これは、朝日新聞のいわゆるIT関連記事に対して一種の疑問を呈したものだったが、実は、その記事で取り上げられていた内容が老舗のパソコン総合誌である月刊アスキー10月号でも取り上げられていた。 時期的には月刊アスキーの方が早い。しかし、購入したまま放っておいたため、気づくのが遅れてしまったのだ。 取り上げられていた内容が同じといっても、別に記事の盗用ということではない。記事の元となっているところが同じなのである。今年8月にアメリカで行われた「LinuxWorld」がそれだ。 アスキーの記事は、LinuxWorld のリポート。リナックスを巡る業界動向やプロジェクトなどの話題とともに、組み込みリナックスの実状を報告したものだった。一方の朝日の記事は、組み込みリナックスの話題を、商品紹介をメインに綴ったものである。基本的に LinuxWorld の話とは無関係だ。ただし、インターネットラジオやIBMのスマートウォッチは、どちらの記事にもでてくる。 さて、両者を読み比べてみると改めて朝日の記事の内容のなさを感じることができる。「本当にリナックスは身近になるのか」で筆者が呈した疑問が、アスキーの記事を読むことでより鮮明になるのだ。 アスキーの記事は一般的な現場報告である。組み込みリナックスについても、その動きが活発化していることは事実として述べられている。結論的には、リナックスが組み込まれた携帯情報端末が「具体的にどのように使われるのかはまだ未知数」としているだけで、将来の可能性は示唆しても組み込みリナックスの流行とリナックス自体の普及とを結びつけたコメントはない。まあ、ことの流れを理解していれば、当然の帰結ではある。 これが朝日の記事になると、なぜか、組み込みリナックスの流行が「リナックスが身近になる」という話題にすり替わってしまう。インターネットラジオも、スマートウォッチも、リナックスが身近になる「理由」の一つとして語られてしまっているのだ。不思議な論理展開である。 新聞と専門雑誌という違いを指摘する向きもあろう。しかし、朝日の記事は社会面や経済面に載ったものではないのだ。まがいなりにも、IT関連情報を扱うコーナーに書かれた記事なのである。少しはその方面に明るいと思われる記者が書いたはずなのだ(というか、任されれば勉強するだろう)。 今回、アスキーの記事に出会ったことで筆者が思い至ったことは、活字メディアの雄・(大)新聞に属する書き手の中身のなさである。認識不足などというかわいいものではない。こんなものでいいかな、というおごりすら透けて見える。 インターネットが情報インフラの中核を占めつつある現在、すでに「ニュー(new)」スペーパーではなくなった新聞が目指すべきは、しっかりとした解説記事ではないだろうか。一般紙とはいえ、それなりの専門性が求められる時代なのだ。今回の記事には、その自覚がまったく感じられらない。まさに大新聞の限界を垣間見た思いである。 正直なところ、朝日に限らず毎日にしても読売にしても、インターネットを中心としたIT関連の記事に関しては、曖昧というかヌケたものが多いように思う。「マス」メディアとしての自信(?)がそうさせるのか。何にしても、21世紀、新聞はどうなってしまうのだろう。 |
|
|
|
2000.12.4 李剛
|
|
最近の高速インターネット接続関連の話題が盛んでいて、そのともに、インターネット電話に関するサービスがいよいよ登場しました。特に国と国の国際電話サービスがかなり目を引いています。 ■関連サイト
|