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2001.6.19 石田賢治
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先刻、田中外務大臣がアメリカから帰国したとのニュースを目にした。 この点が今回のお題目である。 洗濯機の広告の場合は、洗濯を全自動でこなすから、浮いた時間を趣味などに活かしてください、というメッセージになるのだが、IT機器の場合はどうだろう。導入する前に、そのメリットを明確に理解しているだろうか。 世の中の流行だから、取引先に導入を求められて、営業に押し切られて、というのでは宝の持ち腐れだ。まずは導入した機器のメリットはどこであるのかを十分に分析してみてほしい。中身はさまざまだと思うが、どの機器にも共通しているのが前述の洗濯機同様、時間の有効活用ではないだろうか。 IT機器は家電と異なり、操作法などを習得するのが難しく、また機能も多岐にわたるので、その機能を十全に使いこなすのにはかなりの時間を要する。また同じ機器でも、ある業種では通信機器として、ある業種ではデータ集計用にと、その役割を自社の業務と結びつけて取捨選択するということも大切であろう。そうした点を明確にした上で浮いた時間をあなたなら何に使うだろうか? ゴルフやカラオケなど自分の時間として使う。自分の時間を取ることなくビジネスにすべての時間を捧げてきたようなスーパービジネスマンならば、人間性回帰の意味からもそれもいいだろう。単純作業をしていたような人間をリストラして経営基盤の改善を図る。これも現状から見て無駄な人件費を払っているのならば競争力アップの点から評価できる。しかし、誰でも彼でもリストラ対象では士気も低下し、競争力アップどころか逆効果になりかねない。 そこで考えてほしいのが件の田中外相の行動である。なぜ彼女は忙しい中わざわざ外遊しに行ったのか。それは相手に直接会い、相手と同じ空気を吸い、顔だけでなく体全体の表情を観察することにより相手の真意を感じ取るために他ならない。 電子メールでは字面だけだから、相手の考えていることを100%汲み取ることは非常に困難である。これはホームページの掲示板で、感情を汲み取りができない行き違いで、しばしばトラブルが発生していることからも推測できる。テレビ電話や電子会議では、顔の表情などはある程度読み取れるが、映りこむ画面が顔だけなので、画面ではにこやかなのに、手や足がいかにもイラついているという点などはわからない。 人間不思議なもので、対等な関係またはこちらが上の関係だと、なかなか情報を教えてはもらえない。しかし、こちらが下の立場になると相手はさまざまな情報を提供してくれる。下の関係といっても媚びへつらうという意味ではない。あるマジックワードを口にするだけで、相手はいい気分になっていろいろと情報を提供してくれるのだ。 そのマジックワードとは『教えてください』である。 もちろん下準備なしに教えてくれといっても、たいした情報は引き出せない。自分の知りたい内容についてある程度の基礎知識を習得した上で「○○のところがどうもわからないのですが、教えてはいただけませんか」とへりくだれば、相手は気持ちよく情報を提供してくれる。 『ITを活用した上で浮いた時間は無駄にすることなく、できるだけ多くの人に会いに行きましょう』 こうしたことをまずは経営者や管理職が率先して行うべきである。その上で、一般従業員にスキルをつけさせる。このためには、社内でロールプレイングをしても良いし、必要に応じて専門のインストラクターにトレーニングしてもらっても良い。そうして社員すべてが多くの人に会いに行くことにより、今までは見えてこなかった情報が収集できる。それを分析、活用することにより、これまでにない経営戦略を策定、実践できるようになることだろう。 これこそが究極のIT活用と言えるのではないだろうか。 |
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2001.6.2 石田賢治
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ヌーズ・ヌーのオフィスはもちろんだが、私の自宅マンションも共同で専用線を引いているので24時間自由にインターネットを利用することができる。 学生時代から管楽器(ホルン)演奏を趣味にしていた(今は忙しいのと、騒音問題から数百万円の楽器がほこりをかぶっている)関係で、どうしてもクラシックがメインになる。そこで件のメディアプレーヤーの番組だが図1のように山のような数がある。日本の電波ラジオ局ではクラシックといえばNHK-FM、それもわずかな時間しか放送しないのとは大違いである。 最近そうした中でも私のお気に入りだった局が突然無くなった。その局は、交響曲のような大曲は楽章ごとに細切れにしてしまう点が若干不満だったが、何よりうれしかったのは、曲名のリストを見ることができ、その中から好きなときに好きな曲を聴くことができる完全なオンデマンド放送だった点だ。 図2はつぶれた局とは別の似たようなコンセプトの局である。右側に曲名が表示されるので、それをクリックすると好きな局を即時に楽しむことができる。もちろんリストには限りがあるので、あれもこれもというわけにはいかないし、演奏者も選択することはできない。しかし、仕事中のBGMとして使うには十分だし、選曲も面倒ならリストどおりだらだらと演奏させてしまっても良い。 無料配信を行っている局の多くは、聴いた曲が気に入ったならばCDを購入してくれ、というように購買につなげるビジネスモデルがほとんどである。図3のバージンレコードのように、無料聴取および購入用のソフトを配信しているところさえある。 残るタイプが、特にCDの販売もせず、また電波局の配信をついでに流しているタイプでもない局である。つぶれた局がこのタイプだった。 関連ページを見ても何かを売っているわけでもなく、演奏は完全にオンデマンド放送なので、電波放送の相乗り利用でもない。時折演奏の合間に自分の局名のアナウンスはするものの、それ以外の広告は流さない。 一体この局はどうやって運営資本を得ているのか不思議でならなかった。と思っていたら、急になくなってしまったのである。経済原則としては当たり前なのだが、これまでの期間どうやって運営してきたのか、それが今となってはかえって気になっていたりする。 それはそれとして、こうしたインターネットなどを利用した無料音楽配信が増えることに対して音楽業界は得をしているのだろうか?それとも損なのだろうか? 私などはこうして好きなときに、好きなクラシック音楽を曲や演奏者はある程度制限されるとはいえ、自由に楽しめるようになってから、CDの購入枚数が激減した。前述のとおり、仕事中などはCDのかけ換えすら面倒なのだから願ったりかなったりだからである。最近は本当にほしいものしか買わなくなったから、本当に音楽にかけるコストは目に見えて減った。こうしたことが音楽業界全体に影響はしていないのだろうか? しかし不思議なもので、音楽業界全体は、この不況下にあっても右肩上がりなのである。10年以上前に比べるとミリオンセラーは異常なほどに出ているし、大型CDショップも繁華街を中心に新規出店が目立つ。なぜなのだろうか? 前述のナップスターなどは、私の愛好するクラシックなどはほとんど見当たらず、ミリオンセラーを頻出する有名アーティストのものが多くやり取りされている。ということは、直接売上に打撃を与えられることは十分予測できるのに現実はそうなってはいない。 本物のファンは好きなアーティストのアルバムは3枚買って、1枚は使用し、一枚はスペア、1枚は保存用に使う、などとは良く聞く話だが、皆が皆そんなことをしている訳も無く、かえってちょっと聴いてみたいなどという輩は無料での利用を考えるだろう。それなのに右肩上がり。実際は誰が右肩上がりに貢献しているのであろうか。 ■関連サイト
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