タイトル ホームへ
ホームへ

一体だれが「使うテレビ」なの?
 2001年3月22日 井上きよみ

「アクセスさいたま」4月号に載せる記事を書いた。内容はBSデジタル放送だ。

実は記事に関係なく、私は34型のデジタルテレビを買っていた。今までより少し広い部屋に引っ越すので、それに合わせて買い換えたからだ。今なら、始まったばかりのBSデジタルが見れるテレビにと思い、購入したわけだ。

●「見るテレビ」から「使うテレビ」へと言うが

双方向性が売りなので、とりあえずはそれをやってみた。が、面倒なこと、この上ない。

  • リモコン操作が大変
    リモコンが大きく、操作の途中でふたを開け閉めしなければならないので、両手が必要。
    さらに、数字ボタンは、一般チャンネル用それ以外の用途用の2つがあり、紛らわしい。途中で間違って一般チャンネルボタンを押してしまうと、それまでの入力がすべてパア。ああ、何て悲しいのでしょう!
    とにかく入力しづらいこと。そのうち疲れ、途中からはハアハアぜいぜい。一体こんな面倒なもの、だれが使うのでしょう。
    ユーザーの中心層はお年寄り。リモコンのあまり大きくないボタンと、とっても小さい文字は、あまりにも不親切。

  • 遅くてイライラ
    双方向をやろうとすると、やたら「データ受信中」という画面が出て、待ちくたびれてしまう。画面の切り替わりも超遅い! 本当にど〜〜してこんなに遅いのでしょう。よほど気の長い人でないと、ストレスがたまる一方だ。

  • 使うごとに電話代が・・・
    そうでなくとも「使い放題」サービスが全盛期なのに、まるで時代に逆行。その度ごとに回線につなぐわけだから、さらに遅さは増す(待ち時間が出るという意味で)し、電話代ももったいないし。

その前にテレビと電話回線をきちんと接続する家庭がどれくらいあるのだろう?

  • 長い長いアンケート
    マーケティングデータを取りたいのはわかるけど、年齢・性別に始まり、職業や果ては年収まで聞かれるアンケート。かと思うと、プレゼント応募に行き着くまでに50もの質問を踏破しなければならなかったりと、もう大変。リモコンの使い心地の悪さに加え、これ、何とかしてほしい。ド素人が作ったアンケートだと思うのは私だけ?
    「番組終了までに応募してください」と言われたって、アンケート答えている間に番組終わっちゃって、今までの入力はすべてパア。トホホ。

  • 貧弱なコンテンツ、無意味な再放送
    始まったばかりだから、番組が貧弱なのは、百歩譲って仕方ないとしても、視聴者参加型番組の再放送だけはやめてほしい
    いかにもプレゼント応募や賭けが今すぐできるみたいな画面を出しているのに、再放送ではそれができないわけだから。よく見ると、申し訳程度には「再放送なのでできない」ってことも書いているのだけど。普通、そんなによく見ないよ!

許せないのは、再放送とは知らず、参加できるの瞬間を待って、「さあ」と思ったときになって、できない旨の画面を出す番組。時間を返してくれ、と叫びたくなる。

●連載初回から暗い駆け出しに

こんなわけで、使ってみると「使えない」ことばかりが出てきて、ITの便利性を書くはずの原稿は、何だか暗いスタートに。どう書こうかとずいぶん悩んだのだけど、せっかくの体験をまじえるのだから、正直に書くことにした。「100倍活用」というタイトルが完全に浮いている


この原稿書き以来、我が家のテレビは一度も双方向利用されていない。「見る」だけのテレビに成り果てている。次回、「使うテレビ」になるのは、果たしていつになることか。

トップへ
戻る
ホームへ

リレーコラムトピック考察雑誌原稿・記事こぼれ話書評オフィス便り講師・セミナー予定表
原稿掲載インタビューリンク会社概要採用地図・お問い合わせOld Contents