| タイトル | ある日突然! ホームページ (9回連載) |
| 掲載誌 | 無料メールマガジン「ZDNet Wire」(ソフトバンク) ソフトバンクが提供するコンピュータ情報サイトがある。「ZDNet JAPAN」だ。そのサイトと同期し、更新情報を毎日配信する無料メールマガジンが「ZDNet Wire」だ。 この記事は、「ZDNet Wire」に連載コラムとして掲載されたものである。 |
| 掲載年月 | 1998年12月〜1999年3月 |
| 執筆者 | 井上きよみ、石田賢治 |
| 記事の解説 |
上司命令や人員縮小で、「ある日、突然」勤め先のホームページを作らなくてはならないハメになったビジネスマン。実際、平日昼間のホームページ研修には、こういう類の人がわらをも掴む思いでやってくる。そんな方々を対象に書いたのが、この記事。 (ホントはもっと続く予定だったが、ソフトバンクの組織変更によって、「ZDNet Wire」もリニューアルすることになり、それまでの連載コラムは全て1999年3月31日をもって終了になってしまった。ああ、残念!) |
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| 「ZDNetWire」1998年12月18日号掲載 |
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あなたはホームページを作ったことがありますか? あなたは自分のホームページを持っていますか? 実は私,ビジネスマン相手のまじめなインターネット研修を多く手掛けているのだが,ここにやって来る受講者の方々に,ほとんどいつもこの質問をしてみる。すると, 最初の質問にYesと答える人は,5人中1人いるかどうか。ましてや,自分のページを持っている人は20人に1人もいない。40人クラスで皆無ということも決して珍しくこ とではない。 巷には,あんなにホームページ作成の本があふれ,雑誌では自分のページを持っているのが当たり前のごとく書かれているのに,である。実状はどうも違うらしい。 確かに1〜2年前は,「ホームページ作ったので見に来てね」というメールをよくもらった。が,このごろそんなメールは,ずいぶんと少なくなった。 考えるに,あちらこちらブラウズしながらホームページというものに興味を持ち,そして自分でもホームページで情報発信してみようという積極派で,いままでは占め られていたのだろう。が,そんなオピニオンリーダーたちもすでに一巡してしまった。 裏を返せば,現在ホームページを持っていない人で,これからホームページを持つことになる人の割合は,いままでよりも着実に減るであろう。 ●ある日突然,ホームページ作成を頼まれたこと,ありませんか? しかし,である。ここに来て,私の研修の受講者層にちょっとした異変が起きている。 自分では積極的にホームページを作ろうなんて意志のなかった人たちが,いま,ホームページを作成しようとしている。つまり,ホームページ作成という至上命令を受 けたのだ。押し付けられた側は青天のへきれき,まさに「ある日突然! ホームページ」なのだ。 これはこれで悪いことではないのだが,不幸なのは,上司がたいした研究もせず気軽に部下にそうした作業を押し付けてしまうことだ。それは,ホームページを持たざ る企業だけではない。これまで外注にまかせてきたホームページ制作を,不景気のあおりで外注費削減とばかりに急に内製化するパターンが急増しているのだ。 「君,たしかワープロすいすいできたよね。そういや,グラフ作成だって得意じゃないか。それならホームページだって作れるだろう。ここはひとつ我が社のをお願い するよ」,と。 ある日突然を憂き目と思う人には,さらに追い打ちをかける現状がある。「イントラネット」だ。自社内のページくらい,自社内で作れなくては,という気持ちはもっ ともだからだ。 そして,もう1つ悪いことを教えてあげよう。それは,みんなの「目が肥えてきた」ってこと。ホームページを覗いていて,「しょーもないページ!」って思ったことは 1度や2度ではないはず。でも,今度は自分の作ったページが世間の標的とされてしまうわけ。自分のプライドにかけて,“それは許さない”と思っても,世間の審美眼は ホント厳しい。 ここまで読んでも自分には関係ない,と思っているあなた,明日はあなたの番かもしれませんよ! ●ホームページ制作を楽しもう さて,いろいろと脅かしてきたけど,私の言いたかったことは,最近は自分の意志とは無関係に,それもある日突然ホームページ制作に向き合わなければならない人が 増えてきたということ。そこには「おもしろいからやる」のではなく,「やらなくてはならないからやる」という現実がある。 でも,怖がることはない。案外ホームページは単純だ。積み木みたいに単純なものの積み重ねというわけだ。「俺もまんざらではないな。ホームページなんてお茶の子さいさい」と,周囲をち ょっとびっくりさせてあげようではないか。 私はむしろ,どちらかといえば消極的にホームページ作成を考えている方々に,苦労しないで,できれば「楽しんでもらえる」連載にしたいと思っている。 そんなわけで次回は,「ある日突然に向いている人,向いていない人」をお話しする予定。お楽しみに。 |
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| 「ZDNetWire」1999年1月5日号掲載 |
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前回,会社からの至上命令などで,自分の意志とは無関係に,ある日突然,ホームページ作成をする羽目になった人が増えてきた,という話をした。 そうなると大方の人は「僕,センスも絵心もないし,どうしよう」と,途方にくれてしまう。でも,それは大いなる間違いである,と私は声を大にして言いいたい。確 かにセンスや絵心はないよりあった方がいい。しかし,「ある日突然」に向いているかどうかは,それよりも,もっともっと重要な要素がかかわってくる。 「あなたはフォルダ(ディレクトリ)をきちんと分け,そこにファイルを分類していますか? そして,ファイルがどこにあるか,すぐにわかりますか?」 これに自信を持って「Yes」と答えられる人は,ある日突然に向いている人である。 なぜなら,ホームページに表示される絵や音,リンク先のページは,HTML上では, その在処を指定しているに過ぎないからだ。HTMLファイルとは別に画像などのファイルが存在し,HTMLファイルがそれらをつなぐ役割を果たしている。 つまり,ふだんからフォルダの階層がわかり,どんなファイルがどこにあるかを把握できるようにマシンを操作している人は,すでに第一関門を突破しているのだ。 ●ちょっとホームページのソースを見よう InternetExplorerでは「表示」メニューから「ソース」を,NetscapeCommunicatorなら「表示」メニューから「ページのソース」を選ぼう。表示されたの が,ホームページの正体であるHTML(HyperTextMarkupLanguage)である。これは一種のコンピュータ言語であるから,覚えようとすれば多少の学習は必要だ。とりあ えず,今日のところは,<と>で囲まれたものを「タグ」と呼び,このタグの組み合わせによって,ホームページが表示される,ということだけを覚えてくれればいい。 では,ソースファイルから,「<imgsrc=」という文字列を探そう。これは画像を表示するためのものだ,そして「=」の後に書かれているものが,その画像ファイル の在処となる。 例えば, <imgsrc="../image/dot.gif"> と書かれていたとしよう。「../image/dot.gif」に注目してほしい。 「/」はフォルダ階層を表す。WindowやDOSでいう「\」と同じだ。また,「../」と書かれていたら,1つ上の階層となる。「../../」なら2階層上という具合。 例では,「親フォルダと同階層にあるimageフォルダ内のdot.gifファイルを表示しなさい」という意味になる。図で示せば,以下の通り。人間の血縁関係でいえば, 「いとこ」になる。 ----親フォルダ---------HTMLファイル HTMLでは,自分自身のファイルを基準として,画像ファイルがどこにあるのかを記す。他のページへのリンクも同様に,自分のファイルから見て,相手ファイルがどこ にいるかを書くのだ。 ●ホームページエディタがあるのに,フォルダの知識が必要なわけ 3〜4年前ならタグを学習する以外に道はなかったが,このごろは,「ホームページ エディタ」と呼ばれるホームページ作成の専用ソフトを利用することで,タグなんか知らなくてもホームページは作成できるようになった。ワープロと同じ感覚で作れる からだ。また,最近は,「一太郎」「Word」といったワープロソフトにも,作成した文書をホームページ形式で保存してくれるものが多い。 これらのソフトでは,普通に画像をコピー&ペーストではめ込んだり,ファイルを ドラッグ&ドロップで持ってくれば,画像もリンクもできることになっている。が,案外この機能が不完全だったりする。 そして,もう1つやっかいなのは,ホームページを作成する段階では自分のパソコ ン内で作業するのだが,インターネットから見えるようにするには,プロバイダーなどのウェブサーバにアップロードしなければならないことだ。その時,HTMLファイル や画像ファイルのあるフォルダ構造を,自分のパソコン内と同じようにウェブサーバ上に構成しなければならない。 これができないと,「自分のパソコンではきちんと表示できるのに,インターネッ ト上で見ると,絵が表示されないし,リンクもおかしい」ということになる。 ホームページ研修で一番差が出るのは,まさにここなのである。 ふだんからフォルダ整理をしている受講者は,講師がちょっとヒントを与えるだけで,自力解決できる。次に講師が見回った時,「ああ,先ほどのファイル,違うフォルダにあったので,こっちのフォルダに移しました。」という具合に,受講者から説明してくれる。 しかし,フォルダの整理をしたことのない人にとっては,なかなかこうはいかない。ホームページ以前の問題として,フォルダの概念を理解していない人が多い。その場では講師に言われるがままに操作し,何となくできたような錯覚に陥るのだが,あとで自分1人でやってみようとしたとき,やはり,ここでつまづく。 それに引き換え,絵心がないということはほとんど問題とならない。無数のクリップアートを使えば,そこそこのものができるからだ。無料のクリップアートはインター ネット上にもあるし,2,000〜3,000円も払えば,市販のクリップアート集が購入できる。 反対に,フォルダ階層がわからない人は,クリップアートさえも使えない。「先生, この絵を私のホームページに入れたいのですが,どうすればいいのでしょう?」と。そして,その後「じゃあ,その絵は?それから,こちらのも入れたいのですが……」 と,質問責めになるのだ。 ●ファイル操作さえできれば,絵心なんかなくたって大丈夫 だから,ふだんからファイル操作をしている人は,「ある日突然」ホームページ作 成がやってきても何とかなるはず。 そうでない人は,まずは自分のパソコン内を整理整頓しよう。それが,ホームページへの一番の近道だ。 さて次回は,いよいよホームページを作ってみよう。それから,今回のおさらいと して,ちょっとした練習問題も用意する予定。 |
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| 「ZDNetWire」1999年1月18日号掲載 |
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「ZDNetWire」1999年1月18日号掲載 「絵心がないから」と心配していた人も,前回の「そんなもの,なくっても大丈夫」 という話で安堵の胸をなで下ろしたのでは。 まずは難しいことは抜きで,とにもかくにもホームページを作ってみよう。 ●一太郎やWordを使って,30秒でできるホームページ ワープロソフトを起動して,何かファイルを開こう。もし,図が入っているファイルがあればベストだ。そして,「一太郎」や「MicrosoftWord」なら「ファイル」メニューに「HTML形式で保存」というのがあるので,それを選択し,適当なファイル名で保存する。ただし,拡張子は「htm」か「html」にすること。 では,保存したファイルをブラウザで見よう。立派に表示されたはずだ。このファイルこそホームページだ。今までホームページを作成したことのない人は,まさに記念すべき第1号である。 さて,ブラウザで見えたホームページはいかがなものかな? 感動もさることながら,元々のワープロファイルとはどことなく違うな,と感じたかもしれない。それでもホームページはホームページ。ブラウザの「表示」メニューから「(ページの)ソース」を選択しよう。ホームページを構成するための <> で囲まれたタグと呼ばれるものがたくさん入っているのが分かる。ホームページの文法であるタグを知らなくても,こうしてワープロソフトが自動的にタグを埋め込んでくれるのだ。 ●もともとあるホームページの修正だって,お茶の子さいさい!? 今度は,もともとのHTMLファイルを修正しよう。 手元にHTMLファイルがなければ,インターネットにアクセスし,ブラウザに表示さ れたどこかのホームページを,ブラウザの「ファイル」メニューから「名前を付けて 保存」を選択し,HTMLファイルの拡張子を付けて保存する。 では,一太郎やWordで「ファイル」メニューから「開く」を選択しよう。ここで 「ファイルの種類」を「HTML」にすることをお忘れなく。そして保存してあるHTMLフ ァイルを開く。すると,ワープロのファイルと同じように表示されるので,どこかを 修正して,保存する。そのファイルをブラウザで見ると,修正したものが確認できる。 ●でもやっぱりブラウザで見ると何か変(?) ワープロソフトとブラウザでなぜか違う……。1つはホームページのレイアウトと いうのは,ワープロソフトほど複雑なことができないからである。また,もう1つは, ワープロソフトの持っているHTMLファイルへの変換機能があまり高くないことがあげ られる。 でも,ワープロソフトはホームページ作成専用ソフトではないのだから,仕方がな い。ワープロソフトで作成する時の限界と思ってほしい。それでも,全く新しい知識 が必要でなく,それなりに作れるのだから,世の中便利になったものだ。 ●そしてホームページエディタの登場か!? ワープロソフトに対し,ホームページ作成の専用ソフトも,市販品やシェアウェア, フリーウェアと数多く出ている。「NetscpeCommunicator」に付いている「Composer」 といったブラウザ付属のものもある。 多くは「WYSIWYG」(WhatYouSeeIsWhatYouGet)のインタフェース,つまり ブラウザで見えるのとかなり近い状態でHTMLの編集作業ができる。タグを知らなくて も大丈夫だ。ソフトにもよるが,ワープロソフトで限界を感じた人にもお勧めだ。 ●それでも「思うようにできない」という人には ホームページ作成専用ソフトにも限界はある。本当に自由自在に作成したいなら, タグを直接書く以外にない。もっとも原始的であり,手間暇かかるが,これがベスト だ。通常は,ワープロソフトやホームページエディタで大体の所を作っておき,詳細 な修正をソースレベルで行うことが多い。 手軽さか,それとも自由自在をとるか,その割り切りは,あくまで作る人の判断だ。 とにかく,今回のような方法でも一度作成してみると,自分はどこで割り切ろうか が明確になってくる。 「作って納得」−−−納得のほどはいかが? (前回,「次回はおさらいと練習問題を用意」とのことだったが,誌面の都合により 次回へ。楽しみにしていた方,ごめんなさい) |
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| 「ZDNetWire」1999年1月29日号掲載 |
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1月1日午前2時,試してみただろうか。そう,自分の携帯電話やPHSの番号が本当に変更されたかどうかをだ。私も試してみて,時間どおりにシステムが移行されたのを確認し,わが国の企業の時間に対するモラルの高さを改めて感じた。 ところで正月というと,ここまでネットワークが進展しても,年賀状がやはり欠かせない。私のもとにも多数の賀状が送られてきた。そこで意外に,多くの人が自分の携帯やPHSの番号を旧来のままで記しているのに気が付いた。随分前からこの変更はアナウンスされていたことなのに,これはどうしたものだろう?個人どうしのやり取りだし,番号変換ソフトやサービスもあることだから,別に目くじらを立てる必要はないだろう。そんなところが理由なのだろうか? ●大阪06地域の局番が変更に これが企業ならどうだろう。企業の体面やモラルを問われるとばかりに,躍起になって直すだろうか。ふとそう思った。ただ,企業を代表する携帯やPHSがあるわけではないので,比較のしようがない。そこで目をつけたのが,大阪の企業だ。ご存じのとおり,大阪の06局も時を同じくして,局番変更になった。CMでおなじみの市内局番の頭に“6”を付けるというものだ。これなら企業にとって顔であり,窓口でもある電話番号に,どのような意識を持っているかが分かろうというものだ。 そして注目ポイントは,もちろんホームページだ。看板や名刺の電話番号を変更するとなると,かなりのコスト負担を強いられ,この不況下ではおいそれと変更するわけにもいかないだろう。しかし,ホームページなら電話番号の部分のテキストをちょちょいと変更するだけでよい。ホームページ構築を外注に出しているところも,こんな作業はわざわざ外部に任せるまでもないことだ。そして,こうした作業を内製化して,コストダウンをはかるために,ホームページ作成セミナーに社員を参加させる企業が増えたことは,これまで記してきたとおりだ。 ●大阪の企業を調査し,100企業を抽出 調査方法は,Yahoo! JAPANと大阪の経済団体のリンクなどから100サンプルを抽出し,1月15〜17日の間に実際にホームページを閲覧して調査した。100というと少ないようだが,なかなかどうして,大変苦労した。というのもまずホームページに電話番号を記していない企業が意外にあるからだ。確かにメディアがインターネットなのだから,メールやフォーム送信で済むとも考えられる。しかし,急ぎの用でリアルタイムに連絡をとりたい場合もあるだろう。ビジネスでは尚更だ。それを考えると,電話番号を全く記さないのもどういうものだろう。 また,中小企業診断士の観点から,企業の大小で傾向は異なるだろうかと考え,乱暴ながら資本金で企業規模を分類し,傾向の差をみてみることにした。そのため,資本金を記していないホームページも除外することにした。これで,またまた多くのホームページを除外する羽目になった。ホームページで資本金を閲覧する人もそう多くはないとは思う。しかし,これからはホームページを使って新規の取引先を探すというケースも増えるだろうから,自社の概要を明示しておくことも,決して損にはならないと思うが,いかがだろう。 いうわけで,結局サンプルの5〜6倍のホームページを見るに至り,さながらネットサーフィンマラソンをした気分だ。こうしてみると,目次の整備やスタイルの統一をしっかりして,ユーザーが迷子にならないようにとか,不必要に大きな画像や動画データをトップページに貼らないようになど,普段講義で説明している注意ポイントを外している企業がまだまだ多いことに気付かされた。そしてこうした点を外さないようになるためには,やはり多くのホームページを閲覧して,製作者がユーザーの立場で見る目を養うことが大切であると改めて痛感した。 ●はたして結果は?……4割に満たない修正率! はたして注目の結果だが,読者の皆さんはどう予想するだろうか。その前に,企業規模の区分けだが,ちょうど100サンプルをランダムに抽出した後に,資本金をソートしてみたところ,大体3分の1ずつで1億円,3,000万円で区切りができたので,それを境界に区分けした。 その結果,大企業 (この中には上場企業も多数存在する) の修正率は47%,中企業は29%,小企業は中企業よりがんばって32%となった。全体では100社中修正していたのは36社,つまり4割に満たない企業しか修正をしていないのが現状だったのだ。中には電話番号はおろか,1年前に変更された郵便番号すら変更していないところも見られた。この結果を見る限り,まだまだ多くの企業がホームページに対し,作ったら作りっぱなしという意識があるようだ。 ●ホームページは更新が命 ホームページは,作ったときが始まりであり,適宜更新して新鮮な情報を提供してこそ意味があるものだ。更新もせずに,陳腐化した情報を発信している企業は,情報化社会の中にあっては取り残される存在となろう。それを裏付けるように,各ホームページのカウンタの数と更新頻度はしっかり比例していた。私は更新頻度イコール情報化に対する各企業の姿勢の現れであり,これからはこうしたことでも企業は評価されると思うが,皆さんはどう思うだろうか? 最後に,会社が大阪になくて良かったと思っているあなた,自社のホームページの郵便番号は合っているだろうか,住所などに誤りはないだろうか。誤りを見つけたら自分で修正できたり,報告したら瞬時に修正できる体制があるだろうか。今回の記事を,そうしたことを今一度見直す機会にしてほしい。 |
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| 「ZDNetWire」1999年2月19日号掲載 |
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前回は特別編ということで,電話番号や郵便番号がホームページ上にきちんと掲載されているかを話した。読者の皆さんはすでに修正済みとは思うが,いかがかな? さて,大変遅くなったが,今回は,連載2回目 (1月5日) の,「〜 『ある日突然』に向いている人,いない人 〜」で予告していた練習問題をやってみよう。 ●「〜 『ある日突然』に向いている人,いない人 〜」の要点 ある日突然に向いているのは,ファイルをきちんとフォルダ (ディレクトリ) に分類している人,つまり,一般的なファイル操作ができる人である。反対にやっかいなのは,フォルダやファイルの概念のない人。以前作成したファイルをハードディスクの中から自力で見つけられない人は,ちょっと大変かもしれない。 なぜなら,ホームページの特徴であるハイパーリンクの正体は,ファイル位置の正確な記述に他ならないからである。画像も一種のリンクだから,これがきちんとできないことには,ホームページにならない。 ●おさらい問題 では,次の問題をやってみよう。自分の位置から見て,相手の位置はどのように表されるか,設問 (1) (2) の解答例に習って,設問 (3) 〜 (16) を考えよう。 (以下の図で拡張子のないものは,フォルダである。つまり拡張子があればファイル。また,設問の都合上,ファイル名は重複しないようにしてある) 。
|−index.html
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|−whatnew.html
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|−image
| |−line.gif
| |−logo.jpg
| |−dot
| |−red.gif
| |−green.gif
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|−staff
| |−staff.html
| |−kiyomi
| | |−kiyomi.html
| | |−kiyomi.jpg
| | |−book
| | |−pc.html
| | |−pc.jpg
| | |−manage.html
| | |−manage.jpg
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| |−kenji
| |−kenji.html
| |−diary
| |−9812.html
| |−9901.html
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|−intro.html
●設問 以下の→の左側のファイルを自分の位置としたとき,右側のファイルはどう表されるか? (1) index.html → line.gif 解答: image/line.gif ●解答 解答は明日の誌面で。お楽しみに。 |
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| 「ZDNetWire」1999年2月20日号掲載 |
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●2月19日号の設問の正解 (3) whatnew.html さて,あなたの正解は何問? ●補足解説 同じ階層にファイルがあれば,ファイル名のみでよい。異なる階層にある場合,上位階層を表すのが「../」,下位の階層であれば,フォルダ (ディレクトリ) 名を指定する。 場合によっては,いったん上位階層に行き,そこから下位階層に行くことが必要だ。設問 (4) などがそうである。これは家系図と同じだと考えてほしい。例えば (4) では,祖先に遡り,そして子孫へと下る。フォルダ階層もこれと同じだ。 間違った人は,設問の図をたどりながら,ゆっくりとやってみよう。視覚的に理解することが大切だ。それで確認できたら,もう一度チャレンジしてみよう。これで完璧だ。 ●「相対」と「絶対」 自分の位置を基準とした表し方を「相対指定」という。ちなみに今回の設問は,相対指定で答えるものだった。ホームページ制作においては「相対パス」とか「相対リンク」ともいう。昔,学校で習った「相対速度」なんかと考え方は同じだ。 また一方で「絶対速度」も習ったことだろう。もちろんホームページも同様,絶対パスでのリンクもある。URLで指定する場合が絶対リンクだ。 相対と絶対を分かりやすく説明するために,もう1つ例をあげよう。あなたの家のお隣りさんは山田さんで,その山田さんの住所は「東京都千代田区渋谷1-2-3」だとする。山田さんの家を相対指定すれば「お隣さん」である。絶対指定すれば,「東京都千代田区渋谷1-2-3」となる。これで,相対と絶対の区別が明確になったことだろうか? ●相対リンクと絶対リンクの使い分け それでは,相対リンクと絶対リンクとはどのように使い分けるか。 相対リンクは自分のページ内のファイルに対して,それ以外は絶対リンクを使う。これが基本である。 今回の設問でもお分かりかと思うが,相対リンクはちょっと難しい。それに比べ,絶対リンクはURLさえ書けばいいので,とても楽である。 では,なぜ,わざわざ使い分けなければならないのだろうか? 絶対リンクはURL,つまり世界中に公開されたサーバ上にファイルのあることを意味する。反対に相対リンクであれば,インターネットにつながっているかどうかは全く関係ない。通常,ホームページは,まず自分のパソコン内に作り,完成したところでプロバイダーなどのサーバ上に持っていく。このようなことからも,相対リンクの必然性がある。もちろん,フォルダの階層関係が維持できる限り,相対リンクは有効であるから,プロバイダーのサーバ内に,そっくりそのまま階層構造をコピーすればよいのである。 |
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| 「ZDNetWire」1999年3月6日号掲載 |
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以前の回で,ホームページは「タグ」というHTML文法の知識がなくとも,何とか作れることをご理解いただいた。また,絵心がなくても大丈夫ということも。 私自身としては,意味もなく絵ばかりで重〜いページは好きでない。が,やはり,絵を入れてこそホームページらしくなる,という気持ちは分かる。さりげないアクセサリー使いがセンス良く映るのと同様,適度な絵は見やすさやセンスの意味でも必要だ。 今回は,絵心がなくとも,お金がなくとも,テクニックがなくとも,「ないない」づくしの人でもカンタンにできる,「こんな絵がほしい」欲望を満たす方法を紹介しよう。 ●ホームページはホームページで探そう いくら取り締まってもエッチページがなくならないのは,それを見る人がいるから。この単純明快な原理は,ホームページ作りにも当てはまる。つまりホームページに絵を入れたいという人がいるから,絵を提供する人も出てくる。 その最も簡易で効果的な提供方法がホームページだ。無数の素材集ページがインターネット上に存在するのをご存じだろうか? 例えば,「Art and Technology for Networking」 。ホームページ用素材を満載したこのページは,リクルートの「あちゃらNAVI」(当時。現「ISIZE」)「素材集」部門の1位に選ばれている。 また,Yahoo! JAPANには「グラフィックス,素材」というカテゴリーがあり,ここには多数のページが登録されている。いくつか覗いてみるといいだろう。 ●ホームページからドラッグ&ドロップで自分のページに絵が入る そして,いい絵を見つけたら,Get! ただし,Getする前には使用条件を確認しておくことが大切。ホームページ内に必ず書かれているはずだ。 Getするのは極めてカンタン。ワープロソフトやホームページ作成ソフトがあれば,作成中のページを開こう。そして,そのページと,ほしい絵のあるホームページの両方が見えるようにし,その絵を作成中のページまでドラッグ&ドロップする。これだけでOKだ。 もし,ドラッグ&ドロップできなければ,ほしい絵の上で右クリックし,開いたメニューで「名前を付けて画像を保存」 (または「画像を名前を付けて保存」) を選択して保存する。 ●やっぱり素材集が1冊あれば,絶対楽チン 取り込みは簡単でも,その前にお気に入りの画像に巡りあうのが大変かもしれない。えてして素材集ページは重いので,表示に時間もかかる。常時接続でない限り,電話代や接続料も気になるところだ。 そう考えると,素材集が1つあれば,絶対に楽。やはり収録画像を一覧するのは本やCD-ROMの方が圧倒的に早いし,価格も2,000〜3,000円台と,まあまあお手頃。インプレス などウェブ通販で買えるものもある。 ●何もなくても,とっておきのロゴがあっという間に作れる方法 できあいのものではなく,やっぱりオリジナルにこだわりたい人には,とっておきのサイトがある。これらにアクセスして,オリジナルロゴを作ろう。待つこと数秒でできる。もちろん無料だ。
★きよみのこぼれ話 昔,といっても数年前。素材集はホントに少なかった。あっても高価すぎたり,内容がショボ過ぎたりで,お金を払う決心がつかずにいた。そんな時,目に留まったのが「CorelDRAW」という画像ソフト。当時からたくさんのクリップアートが付いていた。まるで子供がおまけほしさにお菓子を買うのと一緒だ。それもバージョンアップごとに,素材集用CD-ROMは1枚から2枚に,そして3枚にと増えたのだった。 以前から,そのクリップアートを多用しているメジャーなサイトがある。「日経パソコン」 だ。当時,こんな有名なところでもジャンジャン使っているんだなあ,と妙に感心 (?) した記憶がある。 あるとき,インプレスがCD-ROM制作向けの素材集を出した。そして,次はいよいよホームページものを出した。これを皮切りに,2〜3年前は,各社が競うように出していた。が,ここ1年ほどは,ほとんど新しい素材集を見かけない。ほぼ出尽くしたのだろうか? |
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| 「ZDNetWire」1999年3月6日号掲載 |
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前編が掲載されてから,かなり間をおいてしまったので,軽くそのおさらいをしよ う。 前編では,絵心も,お金も,テクニックもない人でもカンタンにできる方法として, 素材集のホームページや市販の本に掲載されているクリップアートの利用や,オリジ ナルロゴを無料で作成できるホームページを紹介した。 それは,初めの一歩としては有益であるが,「もっとこうしたい」という欲望が高 まるにつれ,おのずと限界が見えてくる。 そこで,今回は,多少の投資をすることで,さらにオリジナル度を上げる方法を紹 介しよう。もちろん,できる限り,労力の少ない方法で。 ●デジタルカメラを活用しよう まず,何と言っても写真だ。自分たちで撮ったものだから,オリジナリティはピカ イチ。それに,いちいち絵を描く手間もないので手軽だ。 そこで,写真と言えばデジタルカメラ。ここ2〜3年で急激に普及してきた。何と 旧モデルでは1万円を切るものすらある。新モデルでも廉価版なら3〜4万円台と,か なりお手ごろになってきた。それ以上投資できる人なら,10万円未満で200万画素以 上の高級デジカメだって手に入れられる。最近は動画の撮れるものも増えてきた。 撮ったものは,そのままデジタルデータとして使える。フィルムのように,全部撮 り切ったり,現像やプリントの時間を待ったりすることがなく,1枚単位ですぐに利 用できるので,ランニングコストが安く,時間も圧倒的に早い。 それにデジタルカメラに付属しているソフトは,ちょっとした画像編集ができる。 プリクラのように背景や枠を付け,それだけでも結構楽しく遊べる。 ●フォトレタッチソフトで写真自由自在 暗めの写真を明るくしたり,絵画風にしたりなど,さらに凝りたい人にはフォトレ タッチソフトがおすすめ。お絵かきソフトにその機能が含まれていることもある。プ ロでもない限り,1万円前後のソフトでも十分だ。デジカメに付いている場合もある。 ●ウェブグラフィックソフトはさらにスゴイぞ! ウェブグラフィックソフトは,その名の通り,ホームページに使うボタンやバナー が簡単な操作で作れる。それもかっこいい。今までは,それを作りたいがために Photoshopなどの高いソフトを買ったものの,使いこなせないで挫折した人が多いは ずだ。が,そのような人でも,今度は大丈夫だ。 有名どころには,アドビの「ImageStyler」とマクロメディア の「Fireworks」が ある。これらはサイトや雑誌の付録CD-ROMにトライアル版が載っているので,興味の ある人は,ぜひ試してほしい。そのカンタン・きれいさに驚くはず。個人的には実売 価格で2万円を切る,ImageStylerがとくにおすすめだ。 ●画像ファイルをシェイプアップ いくらきれいな画像を作成しても重たくてはダメ。見てくれる前にサイトを立ち去 ってしまうだろう。そこで,画像を軽くしなくてはいけない。 それには,まずは,画像の縦横サイズを縮小しよう。自分ではちょっと小さすぎる かなと思う程度まで縮小して,大体ちょうどいい。 写真などのJPEG形式のファイルは,「圧縮率」を上げることでファイルサイズが劇 的に小さくなる。ファイルにもよるが,圧縮率を50〜70%程度にしても,案外大丈夫 だ。GIFファイルなら,できるだけ色数を減らそう。ボタン類なら8色か16色でも大丈 夫だろう。 ★きよみのこぼれ話 画像を楽にシェイプアップできるのも,ウェブグラフィックソフトだ。カンタンに プロらしい仕上がりを出すには,もってこいだ。 以前,知り合いのウェブデザイナーから「Fireworksはいいぞ」と聞かされていた。 自分で試す間もなく,価格的にも二の足を踏んでいるうちに,ImageStylerが発売され た。ごく最近になって,やっと両方を試用することができた。感想は「素晴らしい」 の一言に尽きる。いままで3D的なボタンを作るには,それなりに苦労していた。が, あっという間にでき,形状や色味の変更もとても簡単なのだ。 最終的には安価なImageStylerを選んだが,「もっと早く買えば良かった」という のが,一番正直な感想だ。他のソフトでしこしこ作っていた私たち (社員も含め) ってバカだったのね。そうすれば,いままで費やした時間だけで,十分過ぎるほどの お釣りが来たのに……。 ■関連サイト ・デジタルカメラエクスプレス |
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| 「ZDNetWire」1999年3月26日号掲載 |
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「まね」というと我々は,どうもマイナスのイメージを抱きがちだ。それはかつて,日本が諸外国から「まね」で儲けている,と批判されたことが起因してはいないだろうか? 巨額な開発費をかけて開発された製品でも,あっという間にそれをまねし,性能を改良するばかりか価格まで安くするから,開発者が利益を手にすることができないという理論だ。しかし,そうだろうか? 昨今よく見かけるブランド品のコピーのように,見た目をまねて品質が粗悪だというのならば話は分かる。しかし,品質を上げ,値段まで下げているのだ。そのためには並々ならない工夫と努力があったはずであり,それが「価値」となって売れたはずだ。そうした価値に文句を言われる必要があるだろうか? これと同じことがホームページにも言える。何もないところからホームページを作り上げるというのは,とても地味で面倒な作業だ。それよりも,これは素晴らしいと感じたホームページを改造して,自分オリジナルのものとした方が,手早くホームページを作ることができるし,だいいち,作業をしていても楽しい。 それを裏付ける出来事が先日あった。私は中小企業大学校という教育機関でときおり教鞭をとっている。過日,各地方の商工会や情報センターの指導員を対象にホームページ作成セミナーを開いたときのことだ。そのときはHTML (タグ) の基本的な構造と使用法を説明した後,ホームページ構築ツールを使用してホームページを作成させる手順で講義を進めた。 そのホームページ作成の際に使用したツールは,既存のホームページのデータを取り込んで改造するということもできる。だから,このホームページはかっこいいから自分もまねしたいという人は,積極的にそうすればよいし,その方が短時間で見ばえのよいページができる。また,そうした体験を重ねているうちに,ホームページ作成の勘所も短時間で理解できる旨を説明した。 大方の人は私の説明を理解して,そのように作業を進めた。ところが,その中の1人の女性は違った。白紙の状態から作りはじめ,懸命に文字列を打っている。そこで「今回は時間もありませんので,どこかのページを改造しませんか」と声をかけても,歯切れの悪い返事を返すのみ。どうも,他のホームページのまねや改造をするという行為が気に入らないらしい。そこで,これも1つの考え方だからと,そのままにすることにした。 ●ウェブページ成作の上達のコツ,「失敗して覚える」こと 私のセミナーに対するポリシーに「失敗をしてほしい」というものがある。セミナーにおいて,受講者を成功に導くのは案外簡単なことなのだ。とにかく,受講者の 動きに注意して,テキストで指示していること以外のことをしている人を徹底して注意すれば,とりあえずはうまくいくからだ。しかし,セミナーで成功しても,実際にオフィスで復習すると,見落としや勘違いで思わぬトラブルに見舞われるのが世の常というもの。しかし,セミナーではそのような対処法を説明してくれていない。どうすればよいだろう,そう頭を抱えてしまう経験が私にもあった。 そうした経験を踏まえて私は,そのままやらせると失敗することがあらかじめ分かっていても,口を出すのをぐっとこらえて,あえて失敗させる。その上でなぜ失敗し,その対処法はどうすればよいのかを,受講者全員に説明することにしている。これによって受講者も自分は,うまくいっていても,何を見落とすとどういうトラブルが発生し,どう対処すればよいかが分かる。そうすればオフィスに戻って同様のトラブルに見舞われても,その原因や対処法が頭に浮かぶはずだ。これこそがネットワークの命題である「情報を共有する」ことではなかろうか? そう考えた上での「積極的に失敗してほしい」というポリシーなのだ。 さて,件の女性だが,まったくの初心者が,短時間でゼロからコンテンツを作成するには,どうみても無理がある。結局,少々のテキストを打ち込むのがやっとだった。終了間際になってその作業も一段落ついたようで,ようやく周囲の受講者が何をやっているのかということに目を向ける余裕が出来たようだ。 そこで開口一番「まあ,私は本当にちょっとの文章しか打てなかったのに,他の人のページはきれいに整っている。それにわたしのページは文章だけがごちゃごちゃ表示されていて,どちらかというと読みたいとは思わないのに,他の人のページはきれいな写真や楽しそうなイラストが多くて,ちょっと目を通してみようかな,と思うわね」とおっしゃる。 そこで,よい機会だと思ったので,全員の手を止めさせ,いま,女性が言った言葉と,彼女の進行状況を伝えた。そして,いま一度,ホームページ構築に早く慣れるには,まず「まね」や「改造」という手法を身につけた方が効率良く習得できること,写真やグラフィックとテキストをバランスよく配置できる効果を説明したのだった。 その後,終了時間までわずかであったが,改めて,女性がテーマとした内容に関連するホームページを検索エンジンで検索し,ちょうどよさそうな写真をコピーし,乱雑に見えたテキストもテーブル (表組み) を使い見栄えを整理する手法を説明した。すると,まあまあ見られるページになり,当の女性もようやく「まね」をする効用を理解してくれたようだった。 講義の最後に,他人のホームページやコンテンツを下敷きにして作ったホームページを,個人で楽しむ分には問題ないが,世界中の誰もが閲覧できる環境にあるウェブサーバに載せることは著作権法上問題があることを説明したことは言うまでもない。 しかし,かつて日本のメーカーが他社の優れた製品を徹底的に分析して,それを改良することでよりよい製品を作り出した手法は,ホームページ作成にも活かすことが出来ることは,お分かりいただけると思う。より多くのホームページを閲覧し,自分なりのポリシーを築きながら,これはというページを解析,改良することにより,1からホームページを作るよりもはるかに短時間で,それも見栄えのよいホームページができるのだ。それを今回の受講者の女性は身をもって体験し,感じたことの凝縮が前出の言葉なのだ。ということで,皆さんもまずはこれというホームページをまねし,自分流にアレンジして,感覚を磨いてみてはいかがだろうか。 |
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