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タイトル 政府のセキュリティ対策(インタビュー)
掲載誌 某セキュリティ関連冊子
掲載年月 2001年11月
執筆者 川崎剛
記事の解説 経済産業省でのインタビュー記事。

政府のセキュリティ対策

NIMDAに代表されるコンピュータ・ウィルスの蔓延、クロスサイド・スクリプティングによるWebサイトへの攻撃などといった度重なるサイバー・テロより、インターネットの情報が脅威にさらされている。この状況下で政府はどのようなセキュリティ対策を講じているのか、経済産業省商務情報政策局情報セキュリティ政策室長の大野秀敏氏に聞いてみた。その結果、サイバー・テロの手口の高度化に手を焼きながら官民が現状よりさらに深く連携して情報セキュリティの強化に取り組むような方策を模索している姿、情報セキュリティに詳しくない一般のインターネットユーザへの意識の浸透不足、情報セキュリティ政策を主導すべき立場にある省庁内での流動的過ぎる人事といった姿が浮き彫りになった。

◆政府のセキュリティ体制
−いろいろな省庁がコンピュータセキュリティ関連の組織を作っているようですが、省庁間での役割分担はどのようになっているのでしょうか。
大野

役割分担の概略図を示すとこうなります。(別紙・「政府全体の情報セキュリティへ取り組み」)

まずIT戦略本部が内閣総理大臣直下に存在します。これは、情報セキュリティには限らずIT全体を統括するものです。その下に、政府全体のITセキュリティ対策組織として、情報セキュリティ専門調査会と情報セキュリティ対策推進会議があります。情報セキュリティ対策推進会議は、各省庁の局長クラスで構成されており、情報セキュリティ専門調査会は、いわゆる専門家で構成されています。情報セキュリティ専門調査会と情報セキュリティ対策推進会議は、内閣官房直下の内閣安全保障・危機管理室が運営しています。ここまでが、全体のヘッドクォーターとして機能しているところです。ですので、政府全体で取り組む重要な施策、最近ではサイバー・テロ対策特別行動計画ですとか、そういった施策はここで決定しています。

次に各省庁レベルの話ですが、経済産業省は、コンピュータの利用、情報処理、工業標準といったことが具体的な取り扱い内容になりますが、いわゆる電子商取引での情報セキュリティがメインです。また、総務省と組んで、電子商取引の情報セキュリティについても一定の役割を果たしています。総務省は旧郵政省ですので、電気通信のインフラストラクチャについての取り組みを行っています。また、総務省は旧自治省でもありますので、地方公共団体の情報化を進めています。法務省は、民事・商事・刑事の新しい基本法制を制定すべく作業中です。あとは防衛庁や警察の担当は図のとおりです。

もう少し具体的に言いますと、不正アクセス防止法という、情報セキュリティに関する基本的な法律の一つですが、これは経済産業省と法務省と警察庁が扱う強化法ということになります。電子商取引に必要な電子認証について法的な部分を規定する電子署名法の場合ですと、経済産業省と総務省と法務省の強化法という位置づけになります。そういうわけで、それぞれのフィールドを持ちながらも、電子政府とか取締については省庁が連携しており、全体は内閣官房が統括しております。

省庁のシステムは省庁ごとに面倒を見ています。

 
−大きなインシデント、たとえばNIMDAが拡大したときなど、内閣官房からいろんな団体へ告知が回ってきますが、あれは内閣官房が独自に情報発信しているのではなく、省庁間の連携で情報が整理された上で、内閣官房が情報を発信しているという流れを経ているのでしょうか?
大野 そう理解していただいて結構です。あとは、経済産業省の所轄団体であります特殊法人、情報処理振興事業協会(IPA)がウィルスの届出を受けたり、ウィルスの探知をしたりして、それらの情報も危機管理室に入ってきます。したがって、そのような情報を内閣官房で整理して各省庁や各団体へ流していきます。もちろん、警察が得た情報が内閣官房に入ってきて各省庁へ流されるケースもあります。
 
−情報収集においてはIPAへの依存度が大きいようですが、IPAを中心に横断的な情報提供を整理分析するという機構はあるのでしょうか?軸はIPAでなくてもいいのですが、そのような機構があると国民は心強いのですが。
大野 民間向けではありませんが、内閣官房が政府に向けた取り組みを作っています。 (別紙・「電子政府の情報セキュリティ確保のためのアクションプラン(案)」)

◆セキュリティ情報管理方針:民間主導へ
−一つの考え方として、ネットワークセキュリティの場合、「どこか一箇所での情報管理というのができないから情報収集を民間あるいはNPO的なものに任せてしまおう」という考え方と、「集中管理すべきだ」という考え方と二つあると思いますが…?
大野

経済産業省としましては、JPCERTのような民間の団体をもっと充実できないかなと考えています。たとえば米国の例では、業界ごとにCERT(緊急対応センター)があるのですが、各業界に適した形で情報を提供しています。もちろんそれら全体を監督するCERTもありますが、重層的な形でCERT同士が連携しています。そういうのも、日本が目指す形の一つでしょう。

 
−具体的な支援プランは存在するのでしょうか?
大野 今はまだそのような動きは存在しません。民間での情報共有の仕組みを充実させていくという方向で考えています。

◆e-JAPAN重点計画のセキュリティ管理体制
大野

最近のウィルスの状況を別紙「不正アクセス/ウィルス届出件数」に、別紙「コンピュータ・ウィルスの届出状況について[要旨](電子ファイルはvirus_press 2001_10.htm)」に、情報処理振興事業協会が一般ユーザ向けにwebで提供している資料を示しました。

官公庁としてのセキュリティ対策につきましては、別紙・「情報セキュリティに関するガイドラインの概要」にありますように、政府全体としてこのようなセキュリティポリシーのガイドラインを設けていまして、これに従って各省が自らセキュリティポリシーを策定しています。セキュリティポリシーというのは、セキュリティの管理のしかたを一つのフローチャートに表せる形で計画を作って、策定して導入して運用して評価して、またもう一度見直して行くという一つのサイクルになるようなプランを各省庁が作るということになっていまして、それにしたがってセキュリティ管理を行っています。 (別紙「情報セキュリティポリシーの概要」)。

あと、政府全体として何をやっているかに関しましては、別紙「e-JAPAN重点計画 2」に示しています。e-JAPAN重点計画の平成14年度の方針を同PowerPointの「e-Japan2002プログラム(基本方針)」に示しました。それと、先ほどの話と重複しますが、今世の中にある情報セキュリティ政策というのが大きく分けるとこれだけ(別紙・「我が国の情報セキュリティ政策全体像」)ありますが、線が引いてあるところが、経済産業省が手がけているところということになります。今の図とは必ずしもきっちり対応はしていませんが、具体的な経済産業省の政策の中身をお話しますと、同PowerPointの「情報セキュリティ評価」で、政府調達のために必要なセキュリティ技術基準(ISO15408など)を満たしているかという観点で製品を評価していき、同PowerPointの「暗号技術評価」で、政府で使う暗号を評価していきます。

 
−暗号のことですが、ナショナルセキュリティの観点から考えると、国として独自暗号が必要という議論が常に出てきますが、それはやはり経済産業省としても必要とお考えですか?
大野

独自暗号というのはどういうことでしょうか?

 
−通常、暗号を使うというとRSAを使おうかとかDESを使おうかとかいう話に民間ではなりますが、それらは基本的な技術は国外にあるので、それは国として危険なことではないかという観点がありますが。
大野 いや、必ずしも国産の暗号を使うための評価委員会というわけではありませんで、RSAならRSAで使えばいいでしょう。でもすべてRSAでいいかという論点もあります。いろいろな使う用途によって、暗号の強度というのがいろいろあってもいいんじゃないかと。但し、一定の強度が保障されている暗号でないと、政府の調達には使えない、という発想のもとでやっています。ですから、必ずしも国産の暗号が一番いいんだという判断はしていません。暗号自由化という流れもありますから、国産にこだわるという発想は今はありません。

◆重要な認証局のセキュリティ:認定業者取り消しもあり得る
−認証局のセキュリティ管理というのも大きな課題だと考えますが。
大野

もちろんそうです。認証局のセキュリティというのはものすごく大事なことです。ここのセキュリティが確保されないと、そもそも電子商取引の信用というのはなくなってしまいます。したがってここはとても大事です。この法律はただ、認証局を設立するための制度ではなくて、この法律上は認証局は自由にやれるんですけれども、認定という行為をするにあたっては、法律による指定調査機関というのがあって、一定のセキュリティレベルにあることが確認できれば認定をします。したがって、認定を受けた認証局は、そのセキュリティ度合いが一定レベルにあるということが公証できるわけです。それを信用にして、商売をしてください、というのが趣旨なわけです。

 
−いま現在での認定業者は、帝国データバンクとJCA(日本商工会議所)のみということですが。
大野 たしかに、この法律に基づいて認定された業者は上記二社のみです。
 
−話はそれますが、帝国データバンクにシステム提供している日本ボルチモア・テクノロジーズ社のホームページが改ざんされて大騒ぎになりましたが、そのときには連絡は来たのでしょうか?
大野 ボルチモアがやられたという情報は入りました。もちろん、場合によっては認定行為見直しという事態に発展しうるのですが、あのときは、そういう事態になるほどではなかった、即ち認定業務の根幹がやられたとかではありませんでしたので、特にそのような措置は講じませんでした。ただショックは受けました。逆に言うと、ボルチモアですらやられるというぐらい、(クラッキングの)技術は上がってきているということでしょう。本当にいたちごっこですね。
 
−その前にはベリサインもやられました。
大野 その情報ももらっています。それでその会社がセキュアではないということで判断されますと、認定の見直しということになります。
 
−話をもとに戻しましょう。民間の活動促進については?
大野

情報セキュリティマネジメントという取組みについてお話しましょう。さきほどの政府の話の中で、「情報セキュリティポリシーのガイドラインを作って、それに基づいて各組織体の中でセキュリティを管理できる体制を作っていく」というセキュリティポリシーの趣旨について話をしました。民間でももちろんそのような活動があるわけですが、(政府として)セキュリティマネジメントという一つの仕組みというか概念を確立して民間に普及していきましょう、と。これはJIPDEC(日本情報処理開発協会)さんがパイロット事業として、これに対する認定というんでしょうか、JIPDECさんが第三者として民間の会社向けにセキュリティマネジメントのレベルを評価しましょうという仕組み作りをされていますので、それに対する支援をしています。

あとは同PowerPointの「サイバー・テロ対策」についてですが、これは内閣官房が中心になってやっていることですが、情報インフラに限らず電力、ガス、国土、航空も含め、そこが破壊されると社会に重要な影響が出るというインフラストラクチャに対してはサイバー攻撃から特に守る必要がありますので、これに対しての対策を行っています。具体的には、緊急時の情報連絡体制を構築しようという話をしています。その他の施策に関しては同PowerPointに書かれておりますが、いま内閣官房と連絡体制の話をしていまして、これは10月2日にとりあえずこういった形(別紙「サイバー・テロ対策に係る官民の連絡・連携体制について」)でまとまっています。どういったときにどういう情報を内閣官房に流し、内閣官房は省庁間で共有するのかという具体的なやり方を示した連絡体制がここに書かれています。ここまでが、政府全体での役割です。

それと、サイバー・テロ対策についても、当然、経済産業省は電力とガスを司っていますのでこの取組みに参画しています。それとあとは、先ほども出ました暗号とセキュリティ評価。経済産業省所管の事業のものだけではなく、政府全体の手伝いというか貢献をしているという位置づけの業務です。あとはウィルスとか不正アクセス、先ほどのIPAでのことなども、All Ministryというか、経済産業省のためだけではなく政府全体のためにやっています。


◆人材開発
−セキュリティ対策をやって行く中で整備している人材面の取り組みを聞かせてください。たとえば経済産業省では情報処理資格者試験を、総務省ではNISM(ネットワーク情報セキュリティマネージャー)資格者試験といった認定試験をやっていますが、その他制度関係や、それらを生かしていくための制度など。
大野

今年の4月から、情報アドミニストレータ試験というのを実施しています。その中身には、相当程度セキュリティの部分がありまして、あれをパスすれば、情報セキュリティの管理者としての相当なレベルになります。

あとは、資格制度ではないですが、電子情報技術産業協会(JEITA)や電子商取引安全技術研究組合(ECSEC)といった民間の企業の団体がやっておられる研修への財政的な支援を行っています。具体的には、セキュリティの評価技術や設計技術を持った方を育成する研修への財政的な支援です。教育講座の内容に関しましては、ECSECJEITAのホームページをご参照ください。

 
−今後、企業のIT化が進んで、政府自身も電子政府化していくということを考えたときに、今現在でも十分安心できる部分と、まだまだこの辺は課題だなと思われる部分とあると思いますが、そういう分け方で行くと、今後の大きな課題として捕らえているのはどのあたりでしょうか?
大野

まずメーカ側には、セキュリティというのは技術と技術の戦い、即ち新しいクラッキング技術に対してそれを乗り越えるためのパッチの技術というかセキュリティ技術で対応していくという重要な部分を、今までもやっていただいていますけれども、引き続きやっていただきたいと考えています。これが情報セキュリティの一番のコアだと考えています。

ベンダー側に対して我々が考えているのは、緊急対応を積極的にやっていただきたいということです。マイクロソフトなどは今でもそのような体制を持っているが、どうしても、100%安全なソフトウェアなどの製品というのは存在しないわけで、どこかに何がしかのセキュリティホールが存在します。そこの部分は製品化する段階ではすべては捕捉できないわけで、あとになってその部分の存在がわかったとき、それというのは攻撃を受けて初めてわかるわけですが、そのときに迅速にパッチプログラムを提供してもらうとか、情報を提供してもらうとか、そういう緊急時の対応に関して、ベンダーサイドも積極的に取り組んでもらいたいですね。

あと情報技術に関しては、ユーザーフレンドリーというか、セキュリティ製品をもっと使いやすい製品にするという取り組みを期待します。どうしても、(既存の)ワクチン製品にしても、まだまだ使いにくいという感じがしています。これがメーカーサイドへの期待ですね。

ユーザ側に関して言えば、企業や組織、役所もそうですけれども、トップの人たちに、セキュリティに対する意識をもっと持ってもらいたいですね。いくら良い製品がフリーで出回っていても、使わなければ意味がありません。組織にしてみれば、システム管理の部署にまかせっきりになってしまっていて、経営層は、いま(システムの状態が)どうなっているのか把握していないというケースが多いです。しかし今後は、電子商取引というのが進んでくると、組織というのは会社だけではないわけですが、特に会社の場合は、セキュリティの度合いというのが直接信用にかかわってくるようなことになるという時代が来ます。ですからセキュリティに対する意識を持ってくださいということを言いたいと思います。

一般個人に関しても同様でして、セキュリティに対してしっかりとした意識をもってほしいですね。最後は自分で守るしかないわけですから(インタビュアー苦笑)、自分で動いて自分で対応していく、ということですね。その2点ですね。役所の職員についても同じことですし、役所のトップについても同じことが言えます。


◆民間企業のセキュリティは低い
−いま現在の民間サイドおよびユーザサイドのセキュリティの状況というのは、まだまだ危ない状態にあるというふうに考えていますか?
大野

まだまだ危ないと考えています。セキュリティポリシーをきちんともっている民間企業はまだまだ少ないのではないでしょうか。決して多くはないと思いますね。あと、個人の方にいたっては、自分のパソコンにワクチンソフトを入れて定期的にウィルス定義ファイルを更新している人がどれだけいるか、アンケートをとればわかると思いますが、ほとんどの方はやっていないと思います。

 
−「セキュリティ対策を怠るとこれだけ危ないことになるから、ちゃんとセキュリティ対策をやってくださいよ」という啓蒙するということが重要かと思うが、民間にしろ省庁にしろ、啓蒙は足りてると思いますか?
大野 足りてないからまだまだレベルが低いのでしょう。啓蒙活動というのは幅が広くて、我々も講演の場とかで話をする機会があれば積極的に出向いて話をするんですが、それでもまだまだ十分ではないんでしょうね。だからといって政府が全部(啓蒙活動を)やるのかといえば、そういう話ではないと思いますけども。皆さんでやっていただく話だと思います。ですからベンダーさんも意識啓発というのをやらなければいけないし、もちろん政府もやらなくてはいけないし、あとは、地域の社会でもやっていただかなくてはいけないですね。要するに、誰かが誰かに一方的に教えるということではなく、意識啓発というのは、気づいている人がみんなやってくださいという話なんです。ただ、現状を見ると、十分ではないんでしょうね。
 
−経済産業省としては、啓蒙をやっていくにあたって音頭をとるというかたちの活動はしているのでしょうか?
大野 啓蒙活動はノウハウを持っているIPAにやってもらっています。ウィルス対策のCD-ROMを作ったりとか、パンフレットを作ったりとか。あと、我々は、政策部門として、直接そういったものを製作したりということはしていませんけれども、色々な場で講演をしたりとか、そういう活動はしております。ですから、具体的な一般の方向けの(媒体)は、IPAが啓蒙のためのツールを作ったり、Webで情報を公開したりとか。経済産業省のWebでもセキュリティ関係の情報を流すようにしています。

◆二年間で異動する官庁人事:蓄積されないノウハウ
−経済産業省の中における大野様の役割はどういったものなのでしょうか?
大野

情報セキュリティのお話はすべて私が統括しております。但し、経済産業省のシステムの管理は、別途、情報システム構成課という部署がやっています。ですから、わが国の情報セキュリティの政策、電子商取引とか電子政府とか、そういう観点での情報セキュリティを高めていく政策はどのようにしていけばいいのかというところを考えるセクションということになっています。

私は国土交通省の総合政策局の課長補佐でした。前任者も国土交通省出身でした。国土交通省とは人材交流があり、私はこの5月からこの仕事をしています。ここに来る前は防災とか技術開発の関係をやっていましたので、少し前職とは似ています。ただ情報関係は直接は携わっていませんでした。

 
−でもやはり、だいぶ違う仕事ですよね。
大野 一から勉強しました。
 
−いま、セキュリティ政策室の室員の方というのは何名いらっしゃるのでしょうか?
大野 常勤でセキュリティ政策の仕事をしているのはわたしを含めて7名です。あとは、お手伝いをしてもらっている人が何人かいます。
 
−やはり人材は、省庁のさだめとして2〜3年に一回入れ替わってしまうのでしょうか。
大野 そうですね。ただ、実態として、セキュリティの話としては難しくて、理解して仕事をこなせるようになるまでが時間がかかるので、あまり短い期間で交代するのはよくないんですが、しょうがないですね。私の前任は2年10ヶ月でしたが、長いほうでしょう。2年超えると、役所では長いほうです。
 
−2年だと、覚えた頃には次のポジション…ということになりませんか?
大野 情報セキュリティというのは国際関係もの仕事あるのですが、海外の方を見ると任期5〜10年が当たり前で、日本でも任期が長いほうが良いとは考えています。
 
−IPAも民間の会社からの出向で、定期的にメンバーが代わっているようですが。
大野 なるべく長いほうがいいでしょうね。ただ、あまり長いと…という議論もある。ここらへんは今後の課題でしょう。
 
−専門調査会とか推進会議のメンバー構成は?
大野 民間の外部の研究者の方とかも含まれますが、基本的には、役所の局長クラスの人で構成されています。幹事会は課長クラスです。実務部分は幹事会がやっています。(別紙「情報セキュリティ対策推進会議の設置について」、「情報セキュリティ専門調査会について」、「情報セキュリティ専門調査会委員名簿」を参照。)
 
−我々(インタビュアー)に最後にひとことあれば。
大野 どんどん雑誌で啓蒙活動をお願いします。
 
−ありがとうございました。

大野氏略歴:
昭和37年、兵庫生まれ。昭和62年、大阪大学法学部卒業と同時に運輸省入省。平成6年秋からの約1年間のニュージーランド短期在外研修を経て、平成7年9月、運輸省鉄道局都市鉄道課開発推進調整官へ。平成9年4月、岡山県庁へ出向し、同庁国際課長などを歴任。平成12年4月に運輸省運輸政策局技術安全課補佐官。平成13年5月より現職。

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