バージョンアップのメリット・デメリット気づくと2つ前のバージョンだった、なんて経験はありませんか?ここ数年、ソフトのバージョンアップ間隔がそれ以前よりも短くなってきました。ソフトベンダーは我先を争うように、新しいバージョンを発表し、新ソフトの効用を説きます。 私たちユーザも、そのうたい文句に釣られ、何気なくバージョンアップをすることが多いはずです。そうして、新しいソフトを手にすることで、今までになかった機能を使うことができたり、従来バージョンでの不具合が修正されていたりと、メリットを享受できるようになります。ほしかった機能が追加されていると、とてもうれしくなります。 しかし、メリットばかりではありません。
Office2000にして困ったこと
それでも、新しい製品を評価していくことが仕事の1つである私は、どうのこうの言っても、バージョンアップはかなり早く行っています。
が、取引先企業の多くはそうではありません。Microsoft Officeに関しては、ほとんでのところが97バージョンのままです。大手ほどコストがかかるので、その傾向は顕著です。 この頃、一番困ったのは、Office97とOffice2000では、ファイルの互換性に問題のあることでした。 私の仕事の大きなものに、セミナー教材(主にテキスト)の開発があります。最近はコスト削減の意味からも本格的なDTPで作成することが減り、規定のワープロソフトできちんとレイアウトしたものを納品し、それを簡易印刷・製本してテキストにする、というところが多いのです。 Office97のファイルでもらったテンプレートをOffice2000で開き、それに沿って作成したファイルを97形式で保管し、納品しました。 その後、また別の取引先からの依頼により、同じくOffice97形式でのファイル納品をお願いされました。 もはや当社はすでに全マシンともOffice2000になっています。そのためにマシンを1台空け、この仕事専用にOffice97を入れることにしたのです。 それにしてもトホホなことです。
困っているのは私だけじゃない先日、東京都からの依頼で講演を行いましたが、「社内の業務をパソコンでやりたいが、ソフトのバージョンアップとかキリがなさそうで、導入をためらっている。バージョンアップはしなきゃいけないものなんだろうか?」という、中小企業経営者からの切実な質問に出会いました。確かに、パソコンを買う時に高いお金を出したのに、買った後までもバージョンアップに次ぐバージョンアップで、こんな金食い虫のパソコンは買わなきゃ良かった、なんていうのでは困ります。 そして私はこう回答しました。「バージョンアップの必要なもの、不要なものを切り分けて考えれば、決してキリのないものではないし、全社一斉のバージョンアップを考えた場合、大企業より小企業の方が小回りが利く分、メリットは多いですよ。」と。 2回にわたり、Microsoft Officeという企業で最も普及しているであろうソフトを題材に、バージョンアップについての経験や体験をまとめていましたが、皆様のオフィスでは、ソフトのバージョンアップ、どうされていますか? |
中小企業診断士 井上きよみ
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