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中小企業のためのインターネット等の情報技術の活用事例(2)
◆身近になった新コミュニケーション・ツール◆
〜電子メール・インターネット電話〜


何故普及した? 電子メール

情報技術を「何故?」活用しなければならないのかを、今回はコミュニケーション・ツールをテーマに解説したい。今、中核的なそれといえば電子メールであろう。ここにきて急速に普及したが、その裏側には何があるのだろうか。

以前は郵便・電話・ファクスが御三家的な存在であった。郵便の登場で距離の壁を超え、電話やファクスは加えて時間の壁も超えた、つまりリアルタイムでのコミュニケーションが実現した。

大昔は対面が主で範囲も近隣に限られた小さなコミュニケーションしか無かったのだから、これらの登場はビジネスや生活を大きく変えるだけのパワーを持っていた。

電子メールの変革点はコスト

では、電子メールはどういうパワーを持つのか。それは御三家をもってしても変えられなかった点「コスト」である。 大昔は広範囲かつ新鮮な情報を握っていたのは財力が潤沢な国家や土地の権力者だった。それが御三家の登場で市民にも建前上はそれが可能になった。しかし遠方になればなるほど、またリアルタイムを追求したり情報量が多くなればなるほど確実にコストがかかる点は変えられなかった。これでは自由な情報のやりとりができるのは国家や大企業の中枢に限られ、情報ピラミッドの存在自体は何ら変わらない。

これを打破したのが電子メールを核とするインターネット等だ。電子メールは基本的に近所でも地球の裏側に送っても料金は変わらない。それも地球の裏側でも、ほぼ瞬時に情報が届く。またメールを何千、何万と出しても、御三家に比べると料金負担はウソのように軽い。これを革命と称しても決して過言ではあるまい。

それに加え情報の再利用度、つまり加工性の高さも大きな変革点だ。御三家では受け取ったものを別用途に利用するには、書き写しなど同じデータの複数回入力が必要だ。これでは作業効率は悪いし、内容が変わったり、ミス入力の恐れもある。最初からデジタルで入力し、ネットワークに流して使い廻せば作業効率は飛躍的に高められる。これが昨今商取引をEDI(電子データ交換)で行おうという所以なのだ。そしてこれも結局はコスト圧縮に繋がる。

利益を上げるには今のご時勢、売上アップよりコスト圧縮の方が実現しやすい。これが昨今のメール普及の要因なのだ。

NetMeeting
これが「NetMeeting」。声だけでなく画像もOK

新たなツールインターネット電話

そして最近「インターネット電話」という新顔が静かに普及し始めている。これは音声もデータとしてインターネット等で流してしまおうというものだ。この技術を使えば国際電話などの遠距離通話コストを大幅圧縮できる。また、本社と支社・工場などの接続に音声、データ用別々に接続しているのを一本化してコストを圧縮したり、内線電話の無かったオフィスのLANを内線の代用にするなど利用方法は様々。これらは既にビジネスとして成立している。

身近な例では、インターネット環境さえ揃うなら、追加投資0でインターネット電話を体験できる。ソフトが無料配布されているからだ。特に有名なのはマイクロソフト社の「NetMeeting」というInternet Explorerのおまけソフトだ。これを使えば通話は勿論、カメラを付ければテレビ電話すらできる。

ただ、一般回線ではまだ声や画像の質が悪いため、本格普及はもうしばらく先だろう。しかし通信インフラ整備は急速に進展しているし、ソフトも無料な点を考えると、一度は近未来コミュニケーションを体験する価値は大きい。

最新の情報技術はコミュニケーション・ツールのコストの壁を突き崩し、情報の階層をフラットにした。このチャンスを活かせるか否かはあなた次第なのだ。


(株)ヌーズ・ヌー 取締役経営企画マネージャ 石田賢治
お問い合せ先 nousma@nous.co.jp
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