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中小企業のためのインターネット等の情報技術の活用事例(1)
◆身近に検証できるインターネット・マーケティング◆
〜日本マクドナルドのクーポン戦略〜


自分で検証できる「何故?」の紹介

インターネットなどの情報技術を活用しなければ、ビジネスにならない時代の到来。こうしたマスコミやメーカーの掛け声は耳に残るが、具体的に「何故?」導入や活用をしなければならないかがわからない人、そうした上司や顧客の「何故?」を十分説明しきれず、歯がゆい思いをしている人は多数いると思う。

そこで3回にわたり事例を挙げ、そうした人々の「何故?」を解明したい。初回のテーマにするのはマーケティング。もっとも大上段に構え、知らない企業やサービスを紹介しても意味はない。ここでは私自身が平素マーケティングの上手な企業としてマークし、皆さんもよく利用するから自分の目でそのうまさを検証できる会社を紹介する。

今、注目すべきはマックのクーポン

それは「日本マクドナルド」(以下マックと略す)である。
ここは、いち早くPOSレジを導入し、リアルタイムに店舗売上を本部が把握したり、店舗の材料発注を効率化したりと、情報活用の先駆的企業だ。マーケティングも多くのツールを使い、綿密かつ確実なデータを収集、活用している。
その中で最近注力しているのがインターネット。中でも、クーポンの活用はインターネットを実にうまく使った例として注目している。

クーポン発行ページに行くと、デザートサービスやシェイクがもう1点付いてくるクーポンなど、バリエーションが紹介される。その中からユーザーは好みのものにチェックを入れ、必要数を入力すると、画像として表示され、それを印刷して店に持参すればサービスを受けられる。これだけでも通常のクーポン同様、集客ツールとして効果がある。

ユーザーの動向管理の妙味

しかし、本当にうまいのは、ユーザー動向をしっかり管理していることにある。インターネットは、いつ、何人が、どういう所から接続してきて、どのようにホームページを閲覧したかをコンピュータの記録に残せる。それを解析すれば、ホームページに来た人の、何人がクーポンページを見て、その内の何人が実際にクーポンを手にしたか、また、どのクーポンが好まれたかが一目瞭然になる。

店のPOSレジの記録と照合すれば、クーポンを手にした人の何割が実際に利用し、その際どの位の買い物をしたかも容易に集計できる。そのデータから、情報メディアとしてインターネットにどの程度の比重を置くべきかを明確にできる。

更にマックは@MCクラブというインターネット会員を集めることで、詳細なパーソナルデータを入手し、データ精度を上げようとも図っている。こうしたデータ解析を突き詰めれば、いわゆるワン・トゥー・ワン・マーケティングが実現できる。自分好みの新商品情報や、行こうかなと思うところに背中を後押しする情報が舞い込めば、行かない人間の方が少ない筈だ。インターネットのすごいところ、そしてマーケティングツールとしての有用性はこうした点なのだ。

情報活用とマーケティングの関係を、マスコミからの装飾的で過激な情報で理解しようとしても、そうそう出来るものではない。それよりも、仕組みを理解した上で、1ユーザーとしてクーポンや@MCクラブをしばし使い込み、どういうサービスや情報が提供されたかを定点観察した方が簡単に理解できる。そうした意味からも、まずホームページを見てほしい。

この仕組みをすぐに真似ろとは言わない。しかし、マックのように使用するツールで何ができるかを十分に分析し、最大の成果を得られる組み合わせが大切である点は、十分認識してほしい。それが後々で自社の情報戦略を立案する際に役立つ筈だ。

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(株)ヌーズ・ヌー 取締役経営企画マネージャ 石田賢治
お問い合せ先 nousma@nous.co.jp
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