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第4回 常時接続の光と陰 すぐにやりたいセキュリティ

目次 本文
●各コーナー 今月のBookMark 「OCNセキュリティチェックサービス
お手軽ソフト紹介 「BlackICE Defender


当冊子4月号の特集に「コンピュータセキュリティその脅威と対策」がありましたが、その後、何らかの対策を講じましたでしょうか。これにイエスと答えられるところは、きっと少ないでしょう。必要性は漠然と感じていても、予算的な問題や実際に何から手を付けるべきか、で足踏みしているのではないでしょうか。

今回はすぐに、簡単に、安価にできるセキュリティを具体的に紹介します。

●安い常時接続、しかし・・・  

この1年でインターネットは驚くほど安く、速く使えるようになりました。つい最近もヤフーが常時接続できる「Yahoo! BB」というサービスを月3千円程度で8月から開始するというニュースが話題になりました。安いだけではなく、速度も最大8Mbpsということですから、なんと64KbpsのISDNの125倍です。

この革新的な通信業界の移り変わりに最も取り残されているのは、利用側の「意識」です。車が使い方次第で「走る凶器」になるのは周知のことですが、これからは通信が車以上の凶器になるかもしれないことを、もっと認識すべきです。

●知らないうちに自分が加害者

中小企業では「コンピュータに不正侵入されても重要なデータなんてないから」と考える人が多いのですが、大間違いです。時々、海外で日本人が「知らないうちに麻薬の運び屋にされてしまった」ということを耳にしますが、あれと同じです。

悪い人たちは、あなたを共犯者にしようと、無防備なところを狙っているのです。「踏み台」や「不正中継」といわれるものです。常時接続になると、狙う対象が普通のパソコンにまで及びます。というより、普通のパソコンこそ格好の的なのです。

流行のコンピュータウイルスは自分のパソコンに害を与えるだけでなく、勝手にメールのアドレス帳を見てウイルスメールを送ります。自分の知らないうちに取引先や知り合いにそんなものがバラ巻かれているのです。実は私もそうしたメールを受け取ったことがあります。私自身は気がつき、事なきを得たのですが、送り主に対して不信感を抱きました。

●対策はこれ!  

以下はすぐに簡単に安価にできる5大対策です。

  1. ウイルス対策ソフトや不正アクセス対策ソフトの導入
  2. OS・ソフトのアップデート
  3. メールの添付ファイルを不用意に開かない
  4. プログラムのダウンロードや入力フォームへの記入は信頼あるサイトのみで
  5. ルータの使用
自動的にお知らせ表示されるので、[OK]を押すだけ。(ウイルスバスター) 自動的にお知らせ表示されるので、[OK]を押すだけ。(ウイルスバスター)
データ更新中。
データ更新中。

●ウイルス対策ソフトや不正アクセス対策ソフトの導入 

ウイルス対策ソフトはパソコン購入時にすでにインストールされている場合が多く、別途購入しても数千円です。せめてこれだけはケチらずに導入しましょう。

そして大切なのは、アップデートを必ず行うことです。ウイルスなどは日々新しいものが出現するため、それらに対応した新しいデータを入れなければ、せっかくのソフトがうまく活用されません。

しかし、常時接続ならアップデートは簡単です。最近の製品は、新しいデータが出るとすぐに、自動的に右図のようなメッセージを表示します。それをクリックするだけで、素早くインストールされます。

一方の不正アクセス対策ソフトはパーソナルファイアウォールとも呼ばれ、専門知識がなくともすぐに使えます。

このようなソフトを以下の表にまとめました。私の個人的なお勧めは、両機能が統合され、データのアップデートも頻繁にある「ウイルスバスター2001」です。

    主なクライアントマシン用ウイルス対策ソフトと不正アクセス対策ソフト
製品名
発売元
ウィルス
対策
不正アク
セス対策
実売価格
(円)
URL
ウイルスバスター2001
トレンドマイクロ
4,500〜
6,000
http://www.trendmicro.co.jp/product/
vb2001/product.htm
ノートン・インターネットセキュリティ 2001 シマンテック
5,500
程度
http://www.symantec.com/region/jp/
products/nis2001v3/index.html
Mcafee ウイルススキャン Ver.5.1
ネットワークアソシエイツ
(ソースネクスト)
 
4,500
程度
http://www.sourcenext.com/products
/vscan/
ノートン・アンチウィルス 2001
シマンテック
 
4,500
程度
http://www.symantec.com/region/jp/
products/nav2001/index.html
ノートン・パーソナルファイアウォール 2001
シマンテック
 
5,200
程度
http://www.symantec.com/region/jp/
products/npf2001v3/index.html
Black ICE Defender
東陽テクニカ(アクト・ツー)
 
6,500
程度
http://www.toyo.co.jp/security/ids/
product/bi_dfndr.html
WinWrapper アスキーNT  
5,500
程度
http://www.ant.co.jp/Products/
winwrapper10_Index.html

そのマシンに必要なプログラムが表示された
そのマシンに必要なプログラムが表示された
セキュリティ面に限らず、ビジネスメールなら「テキスト形式」が無難
セキュリティ面に限らず、ビジネスメールなら「テキスト形式」が無難
これ以降は暗号化通信になる、という意味のメッセージ
これ以降は暗号化通信になる、という意味のメッセージ
暗号化通信中は鍵マークが出る。暗号化はブラウザが自動で行うので、通常どおりの操作でよい
暗号化通信中は鍵マークが出る。暗号化はブラウザが自動で行うので、通常どおりの操作でよい
設定レベルが低いと危険。しかし高すぎても使いにくくなるので、バランスが必要
設定レベルが低いと危険。しかし高すぎても使いにくくなるので、バランスが必要

●OS・ソフトのアップデート

OSやソフトには、不正アクセスに利用される「セキュリティ・ホール」と呼ばれる欠陥がしばしば見つかり、その修正プログラムが公開されます。

最も利用者が多い、ウィンドウズOSやマイクロソフト社のブラウザ等であれば、「Windows Update」という機能により、簡単に最新のものにできます。[スタート]ボタンから[Windows Update]を選択すれば、該当ホームページが表示されます。そこから「製品の更新」を選び、画面の手順によって進めます。

●メールの添付ファイルを不用意に開かない

見知らぬ人からのメールの添付ファイルは絶対に開かないようにします。また、知り合いからのメールでも、ウイルスが自動的に送り付けた場合がありますので、メールの内容を見て不審な点があれば、先方に直接確認しましょう。

また、文字の大きさや色を変えたり絵が入るHTMLメール形式の場合は、メールを開くだけで悪さをされる場合があるので、テキスト形式に変更した方が無難です。「Outlook Express」なら、[ツール]メニューから[オプション]を選択し、ダイアログの[送信]タブ内のメール送信の形式で「テキスト形式」を選びます。

●プログラムのダウンロードや入力フォームへの記入は信頼あるサイトのみで

ゲームプログラムと偽って、悪質なものを仕掛ける例が多発しています。怪しげなサイトからのダウンロードは慎みましょう。

また、オンラインショッピングや何かの申し込みをホームページ上で行う場合、そこがSSLという暗号化に対応したサイトであるかが信頼性を図る大きな目安となります。このようなページであれば、右図ようなメッセージが出て、その後、ブラウザの下側バーに鍵マークが出ます。

一方、ブラウザ側で、セキュリティレベルを上げることもできます。インターネット・エクスプローラの場合、次の操作をします。[ツール]メニューから[インターネットオプション]を選択します。そしてダイアログの[セキュリティ]タブを開け、レベルを調整します。「中」以上であればいいでしょう。

●ルータの使用

モデムやターミナルアダプタに比べ、ルータはかなり安全度が増します。例えるなら、ルータは城周りの「お堀」の役目をします。

新規購入や買い換え計画があるなら、ぜひダイヤルアップルータにしましょう。2〜3万円台の製品が増えてきました。

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100%の安全はありません。しかし、一つ一つを積み重ねることで、ぐっと危険度は下がります。ぜひ今日から始めましょう。

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今月のBookMark
    OCN常時接続サービスユーザ必見! 無料サービスのぜひ利用を
    「OCNセキュリティチェックサービス」
    http://www.ocn.ne.jp/security/index.html

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結果レポートの一部
結果レポートの一部

今回は本文連動です。が、OCNエコノミー等を利用している方に限られます。

OCNユーザ(常時接続サービスに限る)の皆様、無料でセキュリティチェックサービスが受けられるのをご存知ですか? 

このサービスのご担当者が、せっかく無料プランも提供しているのに利用者が少ないと嘆いていました。それを聞いて、私はサービス自体を知らないユーザが多いのではと思い、あえて掲載することにしました。

無料プランでは、不正アクセスの標的となる部分が稼働していないかを調査する簡易ポートスキャンと、メールの不正中継の可否を調べてくれます。申し込みから結果報告まですべてホームページ上でできるので、手軽に試せます。「健康診断」のつもりで受けることをお勧めします。

OCNに限らず、セキュリティ対策をできる限りリーズナブルに実施しようというところが次第に増えてきましたので、皆様がご利用のプロバイダについても、ぜひ調べてみましょう。

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お手軽ソフト紹介
    BlackICE Defender

対応 Windows95/98/Me/2000/NT
発売元 東陽テクニカ
標準価格 6,500円(通常価格)
お問い合わせ http://www.toyo.co.jp/security/ids/product/bi_dfndr.html

「BlackICE Defender」はパソコンの起動とともにシステムに常駐します。タスクトレイにアイコン(図の一番右)が表示されるので確認することができます。
「BlackICE Defender」はパソコンの起動とともにシステムに常駐します。タスクトレイにアイコン(図の一番右)が表示されるので確認することができます。
常時監視している内容を「ヒストリ」機能で確認できます。監視する間隔は、過去90日間、90時間、90分間の中から選ぶことが可能です。アタックのグラフに山がないので、私のパソコンは今のところ不正アクセスはされていないようです。
常時監視している内容を「ヒストリ」機能で確認できます。監視する間隔は、過去90日間、90時間、90分間の中から選ぶことが可能です。アタックのグラフに山がないので、私のパソコンは今のところ不正アクセスはされていないようです。
細かい設定は[BlackICEの設定]というメニューから行います。「ヒストリ」でのアタックが確認されなければ、インストール時の設定のままでも問題ありません。
細かい設定は[BlackICEの設定]というメニューから行います。「ヒストリ」でのアタックが確認されなければ、インストール時の設定のままでも問題ありません。
アタックを受けた場合に、表示と音の両方で警告がでるように設定することもできます。
アタックを受けた場合に、表示と音の両方で警告がでるように設定することもできます。

インターネットの常時接続サービスの利用が増えている現在、個人やSOHOといえどもセキュリティ問題に無関心ではいられません。特に、最近話題に上っているのが、不正アクセスに関するものです。不正アクセスは直接の被害が見えないことも多く、管理者でさえ気がつかないこともあります。

例えば、パスワードなどのユーザー情報をこっそり盗み出されてしまえば、なりすましによる不正アクセスを継続的に許すことになります。そうなると、他サイトへのアタックの踏み台として自分のパソコンが使われたり、漏洩した個人情報が悪用されたりといった信用問題に直結する危険に直面することにもなりかねません。

このような危険を回避してくれるのが、今回紹介する「BlackICE Defender」です。このソフトは、不正アクセスが起きると、侵入者のアドレス情報や手口などを表示してくれるだけでなく、特に危険度が高いアタックに対して、ファイアウォール機能を使って侵入者のアクセスそのものを遮断してしまうことができます。

こう書くとなにやら難しいソフトのように思われるかもしれませんが、特にセキュリティに対する専門知識は必要はありません。一度インストールするとパソコンが動いている間はずっと不正なアクセスを見張り続けてくれるし、LANやインターネットのスピードにも影響しないので、安心してインターネットを使い続けることができます。

常時接続ユーザだけでなく、ダイヤルアップ接続のユーザも安心してインターネットにアクセスするために、転ばぬ先の杖としてお勧めしたいソフトです。

なお、無料で30日間使える評価版は、使用期間の制限以外、機能は製品版とまったく同じです。どんなサイトでも安心して接続できるように、そしてつなぎっぱなしの便利さを不安知らずで享受するために、是非一度試してみてはどうでしょうか。


 


 

 

 

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