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第1回 10万円切ってますます使えるパソコン
●楽しくなくっちゃ(連載開始にあたり)
仕事柄、中小企業の経営者・管理者の方々とお話しする機会の多い私ですが、そこでよく「どうしたらコンピュータがうまく活用できますか」と尋ねられます。もちろん、その場その場でふさわしいであろう提案をするのですが、この質問が出てくる背景を探ってみました。
そこには共通項が見つかります。お話を進めていくと、ほとんどの方は自ら積極的にパソコンを使っていないことがわかります。使わないから活用法を見いだせない、活用法がわからないから使わない、という悪循環に陥っているのです。
そもそも人間は苦痛に敏感で、できるならそれを避けたいと考えます。コンピュータを使うことに対しても、この原理がはたらいていないでしょうか。
一昔前、女子高生にポケベルが爆発的に流行しました。それまでのポケベルと言えば、ビジネスマンの持ち物でしたが、使う人は「会社から強制的に呼び出しを受ける」ためのものと、どちらかといえば消極的な思考でポケベルに接していたはずです。それが女子高生は全く違っていました。いつでも仲間と連絡をとれるおもちゃとして、楽しんで使ったのです。楽しいから、いろいろ使ってみる、そのうち、大人が予想もつかないような活用法をどんどん編み出したのです。
コンピュータもそうです。「仕事のため」という義務感で使おうとすると、無意識にマイナスの思考がはたらき、苦痛感だけを感じます。
ですから、仕事での活用法を考える以前に、まずは自ら楽しめることをやってみた方が、よっぽどいいのです。そこからアイデアが生まれます。
そういう意味で、私は「楽しい」「楽する」「得する」を連載のキーワードとし、最近の話題やちょっとした使い方をTIPS集的に紹介していきいたいと思います。その多くは経営改善に直結するものではありませんが、この記事を読んで「じゃあ、ちょっとやってみよう。考えてみよう」とお試しのきっかけを作ることで、ひいては仕事のどこかで役立つことを願います。
●パソコンは12万8千円から10万円に
長引く不景気が関係してかどうか、もっとも注目の高いのは10万円パソコンです。
2年ほど前、10万円程度のパソコンといえば、ショップブランドか、新古品か、中古品というのが相場で、新品の場合、性能についてはそれなりの「割り切り」が必要でした。安いけど、買うにはちょっと勇気が必要だったのです。
それが今ではどうでしょう。昨年、12万8千円の「e-one」というi-Macに似たWindowsパソコンが発売され、人気を博しました。そのうち、i-Macも12万8千円に下がり、一時期これがプライスリーダーとなっていました。
昨年末あたりからは、さらに低価格化が進み、プライスラインは10万円となりました。今ではIBMやDELLといった大手メーカーのパソコンまでがこぞって、このラインに新製品をどんどん投入しています。今では10万円を切るかどうかが購入の分かれ道になっていたりもします。
3月14日現在、10万円以下で購入できるWindowsデスクトップパソコン
| メーカー
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機種名 |
実売価格(円) |
| IBM |
Aptiva 27J2190-27J |
77900 |
| COMPAQ |
Presario 3566 |
87800 |
| IBM |
Aptiva 24J 2190-4JA |
87800 |
| NEC |
VALUESTAR U VU47L/25B |
89800 |
| IBM |
Aptiva 27M 2190-27M |
91800 |
| FUJITSU |
FMV-DESKPOWER ME3/505P FMVME3505P |
92780 |
| IBM |
Aptiva 27J 2190-7J5 |
93700 |
| IBM |
Aptiva 24J 2190-4J5 |
93700 |
| NEC |
VALUESTAR R VU45L/15A |
94800 |
| COMPAQ |
Presario 3567 |
96500 |
| IBM |
Aptiva 25J 2190-5J5 |
97380 |
| IBM |
Aptiva 24J 2190-4J7 |
97800 |
「価格.com」(「今月のブックマーク」)で検索した結果で、表以外にもDELL等の直販メーカー製のものがある
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●10万円パソコンの実力は
このようなわけで、10万円前後は最も競争が激しいゾーンで、各社とも何とか他社に先んじようとコストパフォーマンスの高い製品であふれています。もはや一昔前の割り切りは必要ありません。安くても通常使うには十分なスペックとなりました。付属ソフトも充実し、どうしたらここまで安くできるのか、実際のところ、私たちの方が首をかしげます。そうはいえ、消費者にとって、これほどうれしいことはありません。
何を隠そう、当社でも1台8万円程度のパソコンを昨年末、なんとまとめて3台購入しました。2年前から使っていたパソコンより速いと評判も上々です。
●いつが買い時?
いつが買い時かというと、パソコンが必要になったとき、またはほしいと思ったときでしょう。世間のタイミングではなく、自分もしくは自社のタイミングです。
パソコン減税も延長となり、購入しやすい環境が続いています。もちろん10万円以下なら、それに関係なく、いつでも一括費用計上できます。
●購入しない選択は必ずしも安くない
その買い時に際して買うか買わないかは、各自の判断によりますが、購入しない選択が必ずしも経費削減になるかというと、そうでない場合もあることを覚えておいてください。
私の経験ですが、ある企業におじゃまして拝見していると、かなり古いパソコンが使われていました。その時ワープロソフトが動いていましたが、入力スピードに漢字変換や表示が追いついていないのです。画面のスクロールやファイルの保存、何をとっても本当に遅いのです。新しいパソコンなら、同じものが半分の時間で仕上がるに違いありません。入力してもその倍の速さで処理できることでしょう。つまり労働生産性を格段に上げることができます。それに遅いパソコンは、使う人の士気低下にこそつながり、メンタルな部分にも対しても、いい影響は与えません。
もう一つは、機会損失です。パソコンを使って可能となるノウハウの蓄積ができないのは、情報ネットワークが進んだ今の世の中、確実にいろいろな機会・情報を逃すことになります。
毎日の時間の積み重ねは、目に見えない損失をどんどん大きくします。それも、最も避けたいはずの人件費・人材の損失になるのです。
●最初の一歩はパソコンを持つことから
決してパソコン購入をけしかけているわけではありませんが、使ってみてはじめて便利さや楽しさはわかります。その体験をするには、まずはパソコンを持つことなのです。
どれを買おうか迷っているうちに時間が過ぎてしまうなら、それはとてももったいないことです。買い時だと思ったときにぱっと買う、それが長い目で見れば得だと思いますし、今はぱっと買えるだけの十分な低価格が実現されているのです。
来月からは、いよいよ具体的・実践的なお話に入ります。
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