| タイトル | わかりやすく効果的 Webデザイン基礎講座 |
| 著者/出版社 | 内田広由紀(視覚デザイン研究所編)/視覚デザイン研究所 |
| 本体価格 | 2,500円+税 |
| 評者 | 磯野康孝(2000年12月19日) |
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今回、縁あってWebサイトのデザインの仕事をする機会があった。その際、参考資料として見たのが「Webデザイン基礎講座」である。 内容は、タイトルの通り、Webサイトのレイアウトデザインや配色に関するものだ。この手の本は個人的にも手にすることが多く、筆者自身も数冊持っているが、さすがに最近出された本ということもあって(初版が今年の9月)、かなり洗練された感じの印象を持った。 デザインの本である以上、その本自体のデザインのカッコよさというものが、読者に与える影響は大きい。本そのものの作りが「ダサい」ようでは、いくらデザインを語ったところで読者に訴えるものはない。 その点、この「Webデザイン基礎講座」は、本そのものも見るからにスタイリッシュでカッコいい。手に取るだけで、何かいいデザインができそうという気分にさせるのである。 もちろん、中身も充実している。こういったデザイン系の参考書では、実例の豊富さや実例そのものの出来の良さが不可欠だが、本書はその要件を十分に満たしている。ちょっとページをめくるだけで、ヒントになるような実例がぞろぞろといった感じなのだ。 それだけではない。「基礎講座」ということで理論の方もしっかりしている。ページの空間処理や効果的な画像の配置、配色の妙など、基礎と銘打ってはいるがそれなりの経験者でも改めて参考になる部分は多い。 この本は、発行元である視覚デザインの社長が自ら企画・構成した本だという。長年デザインに携わってきたプロの、Webデザインに対するこだわりが表出しているわけだ。 ただ、難点をあげるとすれば、HTMLのコーディングに関する話がないところだろう。つまり、どうすればそういう配置ができるのか、という部分である。Webデザインでは、HTMLの制約というものが常についてまわる。デザインによっては、うまく表現できないこともあるのだ。 デザインとHTMLの融合となると、なかなか一筋縄ではいかないだろうが、今後、企画として是非ともチャレンジしてもらいたい。 何にしても、「Webデザイン基礎講座」は眺めているだけでも楽しめる、希有な良書であることは間違いない。Webデザインに関心のある人間ならば、そろえておくべき本の一つだろう。 |