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タイトル ドラえもんのほいほいインターネット 「インターネットがばっちりわかる本」
著者/出版社 ドラネット編集部 /小学館
本体価格 850円
評者 石田和子(2000年5月24日)



書籍表紙

私の身近には2つのタイプの人がたくさんいます。ひとつはネットワークの構築や教育を生業としている人。私以外のヌーズ・ヌーのメンバーはこういう人たちです。以前勤めていた会社の同僚たちも皆、この範疇の人たちです。もうひとつは、パソコンに興味はあるのだけど触ったことがない正真正銘のパソコン初心者。両極端な人が多い中で、私はその真中あたりだと思うのですが、その真中タイプの知り合いはあまりいません。

●パソコンって難しい?

プライベートのことになりますが、去年の12月、子供の通う学校で「パソコン講座・子供に送るクリスマスカードを作ろう」という企画がありました。学校のパソコン教室で20人くらいのお母さんたちに、”パソコンってこんなにカンタンで便利なものなんだよ”という体験をしてもらったのです。地元で長く塾を開いている方を講師として、立ち上げの段階から当日までのお手伝いをさせていただきました。

イラストを選び、子供の名前を入れて印刷してハイおしまい。早く終わったら、家庭で役立つソフトの紹介や今日の感想を聞く時間が取れますね。というつもりで望んだ当日でした。 でも、最初から最後まで教室の中を走り回っているうちに時間切れで、最後には「こんな風なのを作りたい」というリクエストに応えて、何人分もクリスマスカードを作り、印刷してお渡しして、という「クリスマスカード作成代行」講座になってしまいました。

それまで身近にはパソコンに詳しい人ばかりで、訊く一方だった私ですが、「パソコン講座」以来、パソコン初心者の知り合いが一気に増えました。

●責任の一端は私にも?

講座を開催したのは12月の上旬、ボーナス商戦の時期だったことが幸いしたのかどうか、「パソコンって思ってたより簡単で面白いから、買っちゃったの」という方が何人かいて、”少しは役に立ったみたいで、良かった”と思ったものです。

「どんなソフトを買ったらいいのかしら(とりあえず住所録と家計簿とお絵かきソフトはどう?)」「動かなくなっちゃった時はどうすればいいのかしら(リセットしちゃえばいいのよ)」「一人のときに使うのは怖い(え、パソコンは襲ってこないから平気だよ)」「あの時やってたみたいにウインドウの大きさを変えたいんだけどできないのよ(マウスのカーソルの形が両矢印変わる場所で、ドラッグすればいいのよ。え、ドラッグっていうのはねえ・・・)」

学校の設備を地域に開放して、定期的なパソコン講座を開けるといいですね、という話も持ち上がりました。学校を巡る様々な事件が多発したため、防犯などの立場からうんぬんという話はここでは置いておき、皆さんのおうちのパソコンがただの箱になるのはできるだけ避けたいところです。

●インターネットは怖い?

そんなときに見つけたのが本書です。ただの箱よりはちょっとマシなゲームマシンに化していそうなパソコンですが、インターネットを利用するとその便利さは飛躍的に広がります。でも、初めてインターネットを利用しようとする時「なんか怖そう」と思う人は案外多いようです。そんな人にお勧めです。

ウィルスに感染したり、怪しいサイトにつながってしまったり、覚えのない請求書が届いたり、クレジットカード決済のトラブルに巻き込まれたり、インターネットへの不安を挙げればキリがありません。睡眠時間が減ってしまう、電話代がかかりすぎる、というのも心配のタネです。

確かにデメリットもありますが、あらかじめほんのちょっとの知識とルールとマナーを持っていれば、大きなメリットを受けることができるはずです。 図書館へ行かなくても、必要な資料を集めることができます。 Eメールを使って、遠くの友達とコミュニケーションをとることができます。 ホームページを使って自分から何かの情報を発信することもできます。 あの「のび太君」もできるなんて、インターネットって意外と簡単そうに思えてきませんか?

●インターネットは怖くない

これは、インターネットを使った小学生向け在宅オンライン学習システム「ドラネット」の先生たちが作った、ドラゼミ・ドラネットブックスのシリーズの一冊です。子供向けの書籍ですが、大人もぜひ読んでください。

ドラえもんのまんがとイラストたっぷりの、とても分かりやすい解説と、ちょっと専門知識のコラムコーナーがあり、噛み砕いた理解しやすい内容です。 インターネットの入門書として、初心者の教育をする立場の人にも役立つと思います。

パソコンが何台もあって、ある程度の規模のネットワークを構築して、そこからインターネットを利用するとなると話は別ですが、自宅のパソコンと電話回線で利用するだけならそれほど敷居は高くないはずです。

「おうちのかたへ」のページ以外は、アルファベットや漢字に総ルビが振ってあるので、低学年でも一人で読むことができます。ただし、"書いてあることの意味がわからないから教えて"といわれた時、全ての質問に答えられるようになるためには、まず自分で読破しましょう。


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