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タイトル AdobeGolive5.0 & Photoshop6.0 Webデザイン
著者/出版社 守屋 一於/ソーテック社
本体価格 3,600円+税
評者 磯野康孝(2001年9月26日)



今回はまた仕事絡みの本になってしまった。まあ、いた仕方ないが。
しかし、ストレートなタイトルである。AdobeのPhotoshopとGoliveを使ってWebデザインをするための本、というわけだ。Photoshopで下絵(というかページのイメージ)を作り、それをGoliveで実際にWebページ化するテクニックを解説したものである。

購入の目的はPhotoshopの研究だ。画像ソフトのガリバー・Photoshopは重くてあまり好きではないが、さすがにやりたいことはなんでもできるといった安心感のようなものがある。ただ、多機能過ぎるところもあって、なかなか使いこなせない。筆者は、仕事でPhotoshopをちょくちょく使うが、プロのPhotoshop使いではない。ルーティーンな仕事はともかく、ちょっと複雑になると解説書に目を通さざるを得ないのだ。

最近は、画像ソフトと高機能HTMLエディタをセットにし、処理を連携させる傾向が強い。複雑にレイアウトされたりデザイン的に凝ったりしたWebページが増えているのも、こういったソフトの進化を反映したものだろう。そもそもこの手の連携処理の先鞭を付けたのは、MacromediaのDreamweaverとFireworksのセットである。この2つのソフトは、発売当時から処理の連携が売り物だった。

その頃、プロのWebデザイナーが使えるようなソフトはほとんどなかったから、その方面の人達には結構なインパクトがあったと思う。筆者も、Macromediaの無料セミナーでデモを見たときは、単純に「すごいなー」と思ったものだ。一方、Adobeはといえば、特に高機能HTMLエディタをだす気配もなかったし、PhotoshopとWebの接点などは見えてこなかった(あくまでもユーザーの立場からだが)。

その後、Adobeも高機能HTMLエディタを市場にだす。Goliveだ。そして、今やPhotoshopがHTMLのデータを出力するのだ。しかも、スクリプト付きで。多機能化もここまでくると頭が下がる。もっとも、PhotoshopとGoliveの関係は、DreamweaverとFireworksの関係とは違う(少なくとも今のところは)。Fireworksがいかにも「従」のポジションにあるのに対し、両者はまだまだ独立した関係である。

しかし、今のPhotoshopがWeb作成の現場にも深く関係しようとしていることは確かだ。そこで、今回の本に行き着くわけである。Web作成に役立つPhotoshopの機能を調べなくてはならなくなったのだ。筆者自身はGoliveは使わない。Dreamweaver派である。タイトルから見れば、この本の半分は筆者にとって無駄になるのだが、なかなかどうしてそうはならなかった。

もちろん、Photoshopを使ってWebページのベースを作り、Goliveで仕上げていくという解説がメインである。ただ面白いのは、言語としてのHTMLやCSSに関する独立した解説があったりWebサイトを構築するための仕事の流れに関する話があったりと、単なる「ホームページ」を作るのではなく「Webサイトを作る」という視点から見た話が色濃い点だ。値段からしてホビーユーザー向きではないが、一見した内容の平易さに比べ、プロを意識した作りになっているのである。逆に、単なるテクニックだけを解説している本ではない分、読者によっては物足りなさを感じる場合もあるだろう。それもまた然り、ではある。

Goliveの解説部分はさすがに筆者には役に立たなかった。ただ、それを差し引いても十分にペイする情報を、この本は提供してくれたと思う。Webサイトの構築という仕事を考える上で、非常に有用な本である。

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