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掲載雑誌・掲載年月 すばらしい資格と仕事 Vol.1 (GAKKEN MOOK)1998年10月25日発行
資格に関してその道の人からの情報がいっぱい詰まった雑誌です。
タイトル キャリアアップにつながるビジネス資格23
記事の解説 資格も独立も途中の一歩のはずですが、どうしてもこの手の本では「到達した」みたいになってしまいますね。

OLを続けながら資格を取得して最終的に独立経営者に
   
中小企業診断士 有限会社ヌーズ・ヌー代表 井上きよみさん 32歳


雑誌表紙
将来性
(就職状況)
難易度
A
B
受験資格
1次試験は制限なし。2次試験は1次試験の合格者など。
試験内容
鉱工業部門は鉱工業に関する経済的知識、経営基本管理など。商業部門は商業に関する経済的知識、経営基本管理など。情報部門は情報に関する経済的知識、経営基本管理など。2次試験は中小企業対策など。
合格率
1次試験 18.3%
2次試験 18.3%
試験日・申し込み期間
1次は7月下旬、2次10月上旬。申し込み期間は1次が6月上旬、2次が9月中旬。
受験費用
1次試験、2次試験とも13,000円
推定収入
年収500万円〜
独立した場合。社内勤務なら企業により異なる。
問い合わせ先
中小企業診断協会試験係
.03-3563-0851

中小企業経営者のパートナーともいえる中小企業診断士は、診断士の知識を生かして行う経営コンサルタントが本来の業務である。特に経営コンサルタント業務をメインに活躍している診断士には独立開業するプロのコンサルタントが多い。

井上さんは、コンサルティングを行うときの診断の判断材料として企業の財務・販売方法などのチェックはもちろんだが、特に第一印象を大事にしているという。事務所を訪れたときの違和感や雰囲気の善し悪し、その原因が事務所の照明や机の配置なのか、社員の服装や志気が原因なのか、ひとつひとつ論理的に分析して、アドバイスしていく。そして自分の判断が正しく営業成績や売上が伸びたとき、このうえない喜びを感じるという。

「もともと学生時代から診断士の素養があったみたいですね。流行っている店に行けば、どうしてこの店は客が多いのか、逆にヒマな店はなぜ客が来ないのかなどと、考えたり分析するのは好きでしたから。それに大卒女性の就職に役立つ資格をと考えたときに思いつきました。」

中小企業診断士の資格を取るきっかけを、このように井上さんは述懐する。

1次試験を独学で4か月ほど勉強して合格した井上さんは、卒業後就職したコンサルティング会社で、コンピュータによる経営システムに取り組み、ズブのシロウトからこちらもほぼ独学で、コンサ

ルティング用のプログラムが作れるまでになる。しかもその間も中小企業診断士の勉強をしっかりと続けて、社会人2年目で2次試験と実習に合格して、診断士の資格を取得している。

「日常生活が診断士の勉強みたいなものですし、それに一夜漬けは得意でした。過去問題などの勉強は試験前に集中してやりました」

その後、会社での女性としての処遇の限界を感じ、フリーを経て今の会社を設立する。独立費用は330万円。うち自己資金は250万、不足分の100万は親から借りてスタートしたが、その後すぐに返済している。なんといってもこのバイタリティが、20代の若さで経営者となった井上さんを支えている。

現在井上さんの仕事は、コンサルティング業と研修・講演、そして執筆活動の3つ、これらを偏らないようにうまく配分している。


日本企業の90%を占める中小企業。中小企業診断士は、慢性的資金不足、人材不足に悩む経営者の相談役として財務・労務・仕入・生産・販売管理など全般にわたって経営判断と指導を行い、経営改善に力を注ぐ。また診断士には鉱工業、商業、情報の3部門があり、それぞれの専門分野に登録される。

 


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